会社に限界を感じたら読む記事。転職を考える12のきっかけ

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、会社に限界を感じたとき、何を基準に転職を考えるべきか。キャリア成長・働き方・職場環境の12のサインと次の行動を紹介します。
- 今の会社で働き続けて良いか分からない
- 転職をしたいが踏み切れない
- ずっとモヤモヤしたまま働き続けている
はじめに
「このまま今の会社で働き続けて良いのだろうか?」
会社員として働いていると、そういった不安や違和感を抱く瞬間は誰にでも訪れます。
特に30代から40代にかけてはキャリアの中盤戦に入り、仕事に求める価値観や生活の優先順位が変わりやすい時期です。
そんな中で転職を考える人は年々増加している傾向にあります。
転職が決して特別な選択肢ではなくなった今、自分にとって「辞めどき」がどのタイミングなのかを冷静に見極めることが重要です。
本記事では、会社に限界を感じる12のきっかけを「キャリア成長」「働き方」「職場環境」の3つの切り口に整理し解説していきます。
会社を辞めても大丈夫?転職市場の現状とは?
会社に限界を感じたとしても、転職者に追い風な世の中でなければ、転職がベストな選択でなくなってしまう可能性があります。
では、現状の転職市場はどのような状況なのでしょうか?
キャリアリサーチLabの転職動向調査によると、2023年の転職率は7.5%と、2016年のおよそ2倍の数値となっています。
■正社員の転職率推移/転職動向調査2024年版

給与や職場の人間関係が問題で今の職場から離れ、新たな仕事先で働くことを選ぶ人が増加している状況なのです。
この現状を見ると、世の中で転職をすることは当たり前になりつつあり、転職者にとっても追い風な状況であることが分かります。
必ずしも我慢して今の職場で働き続ける必要はないのです。
転職を考えるきっかけ(キャリア成長編)

ではさっそく、転職を考えるきっかけを見ていきます。
キャリアの成長は働く上で最も大切な要素のひとつです。
特に30代では、自分の市場価値をどう高めるかが将来のキャリアを大きく左右します。
しかし、会社によっては成長を阻害する環境が存在し、それが転職を考えるきっかけになります。
まずは「キャリア成長」の観点から見逃してはいけない4つのきっかけを取り上げます。
きっかけ①:成長機会が与えられない
数年間同じ業務ばかりを任され、新しいプロジェクトや責任ある仕事に挑戦する機会がない場合、それは転職を考えるきっかけの一つです。
成長は様々な業務に挑戦することで培われますが、単調な業務にとどまっているとスキルが陳腐化し、市場価値が下がってしまいます。
たとえば同期が新規事業に配属されているのに、自分はルーチン業務から外れないとしたら、会社の中での評価が固定化されている可能性もあります。
もちろん安定志向も一つの価値観ですが、「自分のキャリアを広げる経験が得られない状態が続いているか」を定期的に点検し、転職を検討する判断材料にしましょう。
きっかけ②:望まない昇格や配置転換を強いられる
昇格や異動は一見ポジティブに見えますが、本人の意向と大きく乖離している場合はキャリアにおいてマイナスになることもあります。
「マネジメントよりも専門スキルを極めたい」と考えているのに、管理職に昇格させられるケース、あるいは希望していない部門に強制的に異動となるケースです。
キャリアの方向性は自分で描くべきもので、会社都合の配置が続けば「自分の人生を会社に握られている」状態になりかねません。
異動の打診を断れない文化が根付いている企業は注意が必要です。
希望と異なるキャリアを歩まされ続けているなら、転職を検討する大きなサインといえるでしょう。
きっかけ③:教育・育成制度が整っていない
企業が社員に対してどのように成長機会を与えているかも重要な指標の一つです。
体系的な研修やスキルアップ支援がない会社では、長期的に成長するのは難しいでしょう。
たとえば、資格取得の補助金制度がなかったり、外部セミナーへの参加が認められなかったりするケースは転職を検討する指標にもなります。
社員を「コスト」としか見ていない企業では、教育投資が後回しにされやすく、自分で努力しても評価につながりにくいのが実情です。
市場では常に新しいスキルや知識が求められることから、社員への育成制度が不十分な環境に留まることはリスクとなることを理解しておきましょう。
きっかけ④:評価制度に納得感がない
キャリア形成において「正しく評価されるかどうか」は非常に大切です。
努力や成果よりも上司の好き嫌いや年功序列で評価が決まる会社では、モチベーションを保つことはできません。
たとえば「営業で目標を達成しても別部署でのトラブルが理由で自身の評価も下がる」、「成果を出しても業績に反映されない」といったことはよくある不満の一つです。
評価制度は自身のキャリアアップにも通じるため、納得感が持てない仕組みのもとで働き続けると、やがて「自分の努力は無駄だ」と感じてしまいます。
成長意欲が削がれてしまう環境に身を置くことは、キャリアの停滞につながるため注意が必要です。

「頑張り」が正当に評価されないとつらいよね…
転職を考えるきっかけ(働き方編)
続けて、転職を考えるきっかけの「働き方編」です。
働き方はキャリアの持続可能性を大きく左右します。
どんなにやりがいのある仕事でも、柔軟性やワークライフバランスが欠けていれば長く続けるのは難しくなります。
また、給与や待遇は生活の基盤であり、これに不満を抱き続けることは精神的な負担につながります。
ここでは「働き方」の観点から転職を検討すべき3つのきっかけを見ていきましょう。
きっかけ⑤:働き方の柔軟性がない
リモートワークやフレックスタイム制度などの柔軟な働き方は、近年ますます重視されるようになっています。
しかし、一部の企業では旧来の勤務形態に固執し、柔軟な働き方を認めないケースも少なくありません。
特に子育てや介護を抱える人にとっては、時間や場所の制約が大きな負担となります。
自分にとって「働きやすさ」が確保されない環境にいる場合、長期的には心身に悪影響を及ぼす可能性があるため、転職を検討するきっかけにもなることでしょう。
きっかけ⑥:長時間労働や休日出勤が常態化
過労死ラインとされる「月80時間以上の残業が続いている」、「休日出勤が当たり前になっている」といった状況は、健康や家庭生活を犠牲にする深刻なサインです。
メディアでも労働時間の長さは心身の不調や離職につながる要因として大きく取り上げられています。。
もちろん繁忙期など一時的に忙しいことはありますが、それが恒常化している場合は要注意です。
「忙しいのは当たり前」と諦めてしまうと、気づかないうちに健康を害するリスクがあります。
労働時間に対する改善の兆しが見えないのであれば、転職を考えるべき明確なタイミングであるといえるでしょう。

身体を壊してしまう前に転職を考えよう!
きっかけ⑦:給与・待遇・福利厚生に不満が大きい
給与は生活の安定に直結するため、ここへの不満が続くことは転職のきっかけになり得ます。
転職理由の調査でも「給与が低いこと」は常に上位となっており、転職することによって年収が上がる人も少なくありません。
また、給料の金額のみならず、福利厚生や各種手当などの待遇面も重要です。
たとえば同業他社では住宅手当や資格取得補助があるのに、自社では一切ないとすれば、実生活においては大きな差となります。
昇給が見込めない、評価に見合った報酬が得られないと感じるのであれば、それはキャリアを見直す大きなきっかけです。
自分の労働価値と待遇のバランスを定期的に確認することを意識しましょう。
転職を考えるきっかけ(職場環境編)

最期に転職を考えるきっかけの「職場環境編」です。
会社の将来性や職場の人間関係といった環境面は、日々の働きやすさだけでなく、将来的な安心感にも直結します。
どれほど仕事内容や待遇が良くても、環境が健全でなければキャリアを続けることは難しくなります。
ここでは職場環境に関する5つのきっかけを解説します。
きっかけ⑧:会社の将来性に不安がある
企業の将来性はキャリアを築くうえで重要な判断軸の一つです。
業績が長期的に低迷している、賞与がカットされる、経営方針が頻繁にぶれるなどの兆候は、会社が不安定であるサインです。
実際、赤字続きの企業やリストラを繰り返す企業では、優秀な人材から順に転職していく傾向があり、残る社員に負担が集中することもあります。
公開されている決算短信や有価証券報告書を確認すれば、売上や利益の推移を客観的に把握できます。
会社の未来に疑問を感じるなら、まずはそこからチェックしてみても良いでしょう。
きっかけ⑨:職場の人間関係がストレス源になっている
職場のストレス要因として最も多いのが「人間関係」です。
上司のパワハラや同僚との不和が続くと、仕事のモチベーションが大きく低下し、精神的なダメージにもつながります。
もちろんどの職場にも多少の摩擦はありますが、改善の見込みがなく、相談しても取り合ってもらえない環境は危険な状況です。
長期的にストレスにさらされることは健康にも悪影響が出るため、無理に我慢せず転職することも正しい判断の一つかもしれません。

人間関係のストレスは私の周りで転職した人の多くが要因にあげていたよ!
きっかけ⑩:経営層や上司の価値観が合わない
企業は経営陣の方針や理念に大きく左右されます。
- 利益最優先で社員の生活を軽視する
- 古い価値観に固執して挑戦を認めない
こういった文化の中では、自分のキャリアビジョンと大きく乖離してしまいます。
上司との価値観の違いが日々の業務に直結する場合も少なくありません。
信頼できる経営層がいない、上司との方向性のズレが大きいと感じるときは、いくら自分が努力しても環境が変わる見込みは薄いものです。
そのような場合は、転職を視野に入れてもよいでしょう。
きっかけ⑪:社内の雰囲気が閉塞的・挑戦を阻害している
- 「新しいことをやろう」と言っても否定される、
- 提案しても受け入れてもらえない
このような挑戦を阻害する文化は会社全体が成長できません。
成長したい人ほど閉塞感を覚えやすく、結果的に優秀な人材から離れていくケースも多く見られます。
社内が保守的で変化を拒む状態が続くと、会社全体が時代の流れに取り残され、自身のキャリア形成にも悪影響が及びます。
イノベーションが起こりにくい組織文化にいることは、長期的なリスク要因と理解しておきましょう。
きっかけ⑫:法令違反やグレーな慣行が横行している
- サービス残業が常態化している
- コンプライアンス違反が見過ごされている
といった状況は、即座に辞めることを検討すべきです。
労働基準法に違反するような働かせ方をしている企業では、従業員の健康や権利が守られません。
また、ハラスメントが黙認されている職場も同様に危険です。
こうした環境に居続けることは、自分のキャリアだけでなく人生そのものを危うくします。
法令違反に関わる兆候が見えたら、それは迷わず転職をに向けて動き出しましょう。
転職を考えるときの次のステップ
「辞めどきのサイン」に気づいたからといって、すぐに退職を決断する必要はありません。
まずは冷静に現状を整理し、次のアクションを計画的に進めることが大切です。
①:自分のキャリアの棚卸し
第一に、自分のキャリアの棚卸しを行いましょう。
過去の経験・スキル・成果を洗い出すことで、どの分野で強みを発揮できるかが見えてきます。
自身の得意なことの見つけ方は↓の記事で紹介しているので参考にしてください

②:市場価値を客観的に把握
次に市場価値を客観的に把握することです。
転職サイトやキャリア診断サービスを利用すれば、自分のスキルがどの程度評価されるかが分かります。
市場価値診断ツールのオススメは↓の記事で紹介しているので参考にしてください。

③:転職先を探す
そのうえで、転職エージェントに相談したり、求人情報を比較して「具体的な選択肢」を集めていくのがおすすめです。
重要なのは、会社を辞めること自体をゴールにしないことです。
「自分がどんな働き方やキャリアを望むのか」を明確にし、その理想に近づける手段として転職を位置づけることが、後悔のないキャリア選択につながります。
転職サイト・転職エージェントのオススメは↓の記事で紹介しているので参考にしてください。

まとめ
本日は、会社に限界を感じたとき、何を基準に転職を考えるべきか。キャリア成長・働き方・職場環境の12のサインと次の行動を紹介しました。
- キャリア成長編
- きっかけ①:成長機会が与えられない
- きっかけ②:望まない昇格や配置転換を強いられる
- きっかけ③:教育・育成制度が整っていない
- きっかけ④:評価制度に納得感がない
- 働き方編
- きっかけ⑤:働き方の柔軟性がない
- きっかけ⑥:長時間労働や休日出勤が常態化
- きっかけ⑦:給与・待遇・福利厚生に不満が大きい
- 職場環境編
- きっかけ⑧:会社の将来性に不安がある
- きっかけ⑨:職場の人間関係がストレス源になっている
- きっかけ⑩:経営層や上司の価値観が合わない
- きっかけ⑪:社内の雰囲気が閉塞的・挑戦を阻害している
- きっかけ⑫:法令違反やグレーな慣行が横行している
会社に限界を感じる瞬間は誰にでも訪れます。
本記事で紹介した12のきっかけに対し、ひとつでも強く当てはまるものがあれば、転職を意識する十分な理由になります。
もちろん、一時的な不満であれば社内で改善できる可能性もありますが、根本的に状況が変わらないと判断できるなら、転職は前向きな選択肢です。
転職市場は活発に動いており、挑戦できるチャンスも増えています。
今の会社にしがみつくのではなく、自分の人生や将来を見据えて行動しましょう。
以上、タカヒデでした。