【体験談あり】学歴なしでも大企業へ!グループ会社から親会社を目指す選択肢

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、高学歴でなくても大企業を目指せる、グループ会社経由で大企業を目指すという選択肢について紹介します。
- 学歴に自信がなくても大企業で働きたい
- 新卒就活で大企業に落ちた経験がある
- 安定した基盤と福利厚生を求める社会人
はじめに
「大企業に入りたいけれど、自分は学歴が高くないから無理だろう…」
そう考えて諦めていませんか?
確かに日本の就職市場では新卒一括採用が根強く、学歴フィルターと呼ばれる仕組みが存在しているのも事実です。
しかし、学歴に自信がなくても大企業で働く道は存在します。
そのひとつがグループ会社を経由して親会社へとキャリアを広げる方法です。
本記事では、大企業に入るメリットや学歴の壁の実態、さらにグループ会社から大企業に転籍した体験談を交えながら、学歴に縛られないキャリア戦略を解説します。
なんだかんだで「大企業は強い」そのメリットとは?

「大企業で働いている」と聞くと、何かすごい気がしませんか?
誰もが聞いたことがある企業名だと何となくすごい会社で働いている気がしてしまうものです。
ではそもそも大企業で働いていることのメリットは何でしょうか?
まずはそのメリットから見ていきましょう。
メリット①:倒産しにくい「安心感」がある経営基盤
大企業の最大の魅力の一つは、経営基盤の強さからくる安心感です。
中小企業庁の調査によると、日本における倒産件数の多くは中小企業が占めており、大企業の倒産率はごくわずかにとどまります。
これは売上規模や資本力、取引先の多様性が大きく影響しており、一社に依存せず事業を展開できる強みがあるためです。
働く側から見れば、雇用の安定性が高く、突然職を失うリスクが低いというのは大きな安心材料となります。
長期的に腰を据えて働きたい人にとって、大企業の安定感は魅力的な要素といえるでしょう。
メリット②:手厚い給与・福利厚生で生活の安定度が違う
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、従業員1,000人以上の大企業の平均給与は中小企業と比べて明確に高い傾向があります。
また賞与や昇給制度も充実しており、生活水準を安定させやすいのが特徴です。
さらに住宅補助や社宅制度、育児休業や介護休業など、福利厚生制度が整っている点も強みです。
特に家族を持つ世代にとって、教育費や住宅ローンといった大きな支出を支える仕組みがあることは安心感につながるでしょう。

仮に給料が低くても福利厚生が充実しているところは多いよね!
メリット③:名刺の肩書きだけで信用されるブランド力
大企業に勤めることは、社会的な信用力にも直結します。
名刺に有名企業のロゴが入っているだけで、取引先からの信頼度が高まり、ビジネスを円滑に進めやすくなるのです。
転職市場においても「大企業出身」という経歴は強力なブランドとなり、市場価値を高める要因となります。
大企業で働いた経験そのものが、キャリアを広げる武器になるといえます。
メリット④:お金をかけた教育制度でスキルが磨ける
大企業は人材育成に投資できる余力があるため、研修や教育制度が充実しています。
新入社員研修や階層別研修だけでなく、資格取得支援や外部セミナー参加の補助など、多様な成長機会が用意されているのです。
これにより、未経験の領域でも体系的に学びながらスキルを磨くことができます。
中小企業の場合、OJT中心で個人任せになりがちですが、大企業では計画的な育成プランに沿って成長できることが特徴です。
自己投資を会社の制度で後押ししてもらえることは、キャリア形成を考える上で大きなメリットといえるでしょう。
メリット⑤:異動や出向でキャリアの幅が一気に広がる
大企業は事業領域が広く、国内外に多くの拠点を持っています。
そのため異動や出向を通じて、ひとつの会社にいながら異なる職種や事業に挑戦できる環境があります。
例えば営業から企画職に異動したり、海外拠点での勤務を経験できたりと、キャリアの幅を広げやすいのです。
この柔軟なキャリア形成は、大企業ならではの強みといえます。
また、さまざまな環境で経験を積むことは、市場価値を高めるうえでも大きなプラスになります。
メリット⑤:働き方改革の恩恵を受けやすい環境
近年の働き方改革や労働基準法の改正により、大企業は率先して労働環境の改善に取り組んでいます。
リモートワークやフレックスタイム制度、残業時間の管理などが徹底されており、ワークライフバランスを実現しやすい環境が整っています。
コンプライアンス意識も高いため、ハラスメント対策や休暇制度の運用も比較的整備されているのが特徴です。
安心して働ける環境が整っていることは、長期的にキャリアを築く上で重要な要素といえるでしょう。
大企業に入るには本当に学歴が必須なのか?
では、このようなメリットが多い大企業に入るためには本当に学歴が必要なのでしょうか?
最近では学歴が関係ないと明言している企業も増えていますが、就職活動において「学歴フィルター」が存在するのは事実です。
実際にHR総研の調査によれば、文系学生の57%、理系学生の51%が企業の学歴フィルターを感じたことがあると回答しています。
■企業の学歴フィルターを感じたことがあるか(文系)

■企業の学歴フィルターを感じたことがあるか(理系)

あくまで学生目線の回答のため、必ずしも企業が学歴で採用しているとは言い切れません。
しかし、新卒採用ではエントリー数が膨大になるため、効率的に候補者を絞る目的で出身大学を基準にする企業もあることでしょう。

私は中堅かその他私大の文系だけど、周りを見ても大企業に就職した人はとても少なかったよ…
学歴が無くても大企業に入る「グループ会社を経由する」という戦略

では、学歴が無ければ大企業に入ることができないのでしょうか?
決してそんなことはなく、戦略的に就職活動を行うことで大企業に入ることはできます。
特に、中途採用やキャリア採用では学歴の比重は下がり、実務経験や専門スキルが評価されるケースが増えています。
そのため、学歴が高くないからといって大企業への道が完全に閉ざされるわけではありません。
ここでは、グループ会社を経由し大企業に入るという3つのステップを紹介します。
STEP①:グループ会社で経験を積む
学歴が理由で大企業の新卒採用に弾かれてしまう人にとって、グループ会社への入社は現実的かつ有効な手段です。
グループ会社は親会社と同じブランドを背負いながらも、採用基準が比較的柔軟であることが多く、学歴よりも人物や適性を重視する傾向があります。
入社後は親会社の業務に近いフィールドで経験を積めるため、キャリアの土台づくりとして適しています。
また、社内制度として親会社との交流や合同研修の機会が設けられているケースもあり、グループ会社だからこそ大企業に近い環境で成長できるのです。
STEP②:グループ会社で一定の成果を残す
ただ在籍するだけでは親会社への転籍のチャンスは得られません。
重要なのはグループ会社で成果を出し、評価を勝ち取ることです。
営業なら売上目標の達成、企画なら新規プロジェクトの推進など、具体的な成果を残すことで「この人材なら親会社でも通用する」という評価につながります。
企業によっては親会社への推薦制度や転籍試験が設けられており、その対象になるためには人事評価や上司の推薦が欠かせません。
つまり、グループ会社での数年間を「キャリアの助走期間」として意識的に成果を積み重ねることが必要なのです。
STEP③:親会社への転籍のチャンスを掴み取る
グループ会社で一定の実績を出した後は、親会社への転籍試験や推薦制度に挑戦する流れになります。
メーカーや金融業界などでは、数年ごとに親会社への登用試験が行われるケースがあります。
転籍は必ず成功するわけではなく、倍率も高いのが現実ですが、挑戦できる立場に立つこと自体が大きなチャンスです。
仮に親会社への転籍が叶わなくても、グループ会社での実績とブランドは転職市場で大きな武器になります。
また、グループ会社で働き続けても、大企業ブランドがあることには変わりなく、安定した収益基盤や福利厚生を受けながら働くことができるでしょう。
【体験談】私がグループ会社から大企業へ入った流れ
かく言う私自身、グループ会社経由で大企業で働かせていただいています。
この経験がすべての人に当てはまるとは限りませんが、誰かの参考になればと思いお伝えさせていただきます。
大企業からはすべて落とされた就活時代
私が大学で就活を始めたのは今より13年前の2012年のことです。
愛知県の文系中堅私立大学に通う私は平凡な大学生活を過ごし、周りと同じタイミングで就職活動を始めます。
大した志望先があるわけでもなく、興味がある業界の名前を聞いたことがある大企業ばかりエントリーしていました。
しかし、学歴が無ければ、成し遂げたこともない私は不採用ばかり。
その中には、現在働いている会社も含まれていました。
エントリーした企業の中に、「大企業のグループ名が入っている」というだけでエントリーした会社があり、運よくそちらから内定をいただけます。
早く就活を辞めたかった私はその場でその会社への入社を決めます。
グループ会社に入社しそれなりの成果を残した若手時代
入社後数か月は親会社の新入社員とも共に研修を受けます。
東京大学・早稲田大学・名古屋大学…頭の良い大学出身の人が多く、圧倒されたことを覚えています。
一方、同期入社の社員は私と同じような雰囲気の人ばかり。
私は営業企画として配属されましたが、正直大した仕事はできていません。
ただ、「大きなプロジェクトで率先して前に出て説明した」というだけでそれなりの評価をいただけました。
仕事ができるかどうかは置いておき、「目立ったこと」が評価につながったのだろうと自己分析しています。
親会社への転籍試験を受けるも2度の不合格
数年働いた後、親会社への転籍試験の話をいただきます。
しかし結果は不合格。
転籍試験は年に1度しかありません。
翌年にもチャンスをいただきますが、ここでも不合格。
就活時代を合わせると3度の不合格です。
不合格の原因を分析すると、確かに本来の業務に追われ、面接対策などをできていませんでした。
主な要因は圧倒的な準備不足だったと振り返ります。
3度目の正直で親会社への転籍に成功
そして迎えた3度目の挑戦。
今回は、面接対策を行い、できる限りの準備をして臨みます。
結果は合格。
無事親会社への転籍を果たします。
新卒で親会社へ入社した方からしたら10年ほど時間はかかってしまったものの、学歴が無くとも、大企業で働く道を切り開けるのだと実感しました。
グループ会社を目指すのはどんな人におすすめ?
今回紹介した、「グループ会社から大企業を目指す」というルート。
どのような人にオススメできるものでしょうか?
①:高学歴ではないが、大企業ブランドに惹かれる人
これまでお伝えしたように、「大企業で働きたい」という気持ちはあっても、学歴のハードルで門前払いされる人は少なくありません。
そうした人にとって、グループ会社は大企業ブランドを背負いながら働ける現実的な選択肢です。
親会社と同じグループに属することで、取引先や周囲からの信頼を得やすく、社会的信用を得られるのも大きな魅力です。
学歴に自信がなくても「ブランド力を手にしたい」という思いを叶えることができるのは、グループ会社ならではのメリットといえるでしょう。
②:安定基盤を持ちながらキャリアを伸ばしたい人
グループ会社は親会社の安定した基盤のもとにあるため、景気の変動にも比較的強い傾向があります。
そのため、給与水準や福利厚生も中小企業と比べて整っているケースが多く、長期的に安心して働きたい人に向いています。
さらに、親会社との人事交流や研修制度を活用することで、自身のスキルを高めるチャンスも得られます。
「安定と成長を両立させたい」というニーズを持つ人には、まさに適した環境だといえるでしょう。
③:専門スキルを活かして将来転職市場で勝負したい人
グループ会社で積んだ経験や成果は、そのまま転職市場での強みになります。
特に親会社と同じ業界でのノウハウや専門知識は、他社でも高く評価される傾向があります。
たとえ親会社への転籍が叶わなくても、「大企業グループで実績を残した人材」という肩書きは大きな武器になります。
実務経験を積み重ねながら市場価値を高めたい人にとって、グループ会社はキャリア形成の有力なステップになるのです。
グループ会社に転職するならまずは求人情報をチェック
最期に、これからグループ会社に転職するのであれば具体的に何をすればよいのでしょうか?
グループ会社を経由して大企業を目指すなら、まずは求人情報をリサーチすることから始めましょう。
転職サイトやエージェントでも、大手総合商社やメーカー、金融業界などはグループ会社の数が多く、多様な職種で募集が行われています。
↓の記事で、転職サイトのオススメと、転職の流れを詳しく解説しているので是非参考にしてください。


まとめ
本日は、高学歴でなくても大企業を目指せる、グループ会社経由で大企業を目指すという選択肢について紹介しました。
- STEP①:グループ会社で経験を積む
- STEP②:グループ会社で一定の成果を残す
- STEP③:親会社への転籍のチャンスを掴み取る
学歴がなくても大企業で働く道は閉ざされていません。
グループ会社を経由することで、安定した基盤のもと経験を積み、成果を出すことで親会社への転籍やキャリアアップの可能性を広げられます。
もし今、学歴を理由に諦めかけているなら、ぜひグループ会社という選択肢を検討してみてください。
あなたのキャリアにも新しい扉が開けるはずです。