必要とされる人材であり続けるために。『マーケターのように生きろ「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』からの学び
おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、必要とされる人材であり続けるためにどうすべきかについて、『マーケターのように生きろ「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』から学びます。
- 必要とされる人材になりたい
- やりたいことが見つからない
- どのようなキャリアを進むべきか分からない
なぜマーケターのように生きるべきなのか
まず初めに、「マーケターのように生きる」とは、「人の期待に応えることを追求する」ことです。
私たちが具体的に目指すマーケティングとは、「相手にとっての価値を生み出し、相手に伝え、相手の持つ価値と交換してもらう」こととなります。
つまり、「相手の役に立ち、相手に必要とされる」ことを目指す必要があります。
ではなぜマーケターのように生きるべきなのでしょうか。
それは、人の期待に応えることを追求しなければ会社での居場所を失ってしまう時代になってきているためです。
これまでの正社員として雇われる働き方から、最近では業務委託やフリーランスといった働き方が増えてきています。
優秀なフリーランスに社内の仕事を外注することが一般的になった場合、際立った「個」を持っていないと多くの人が仕事を取られ、会社での居場所を失ってしまいます。
「人の期待に応えることを追求する」ことで、「際立った「個」を持っておらずとも」「やりたいことがなくとも」輝くことができるのです。
マーケターのように生きるためにはどうすべきか
このようなマーケターのような生き方を目指すために、4つのSTEPに分けて考えていきます。
- 市場の定義
- 価値の定義
- 価値を作り出す
- 価値を伝える
以上4つのステップです。
ではそれぞれのSTEPを見ていきます。
STEP1:市場の定義
「STEP1:市場の定義」は、自分の作り出す価値が誰を相手にするものなのか、価値を提供する相手を決めます。
「どのような人を相手とすれば、自分を最大限に生かせるのか」、「どのような人を相手とすれば、多くの人に自分を役立ててもらうことにつながるのか」という観点で、価値を提供する相手を考えます。
コンテンツの独自性を意識しすぎない
…自分の得意分野に重きをおき、市場の小さい分野に手を出さない
(例)Youtubeで「特許の解説」というニッチな分野でコンテンツを作ってしまうと、完成度が高くても、市場が小さく、視聴者数が少ないという結果を招いてしまう。
つまり、「マーケターのように生きる」のであれば、誰にでもできる、ライバルの多い市場であったとしても、自分がより多くの人の役に立てるよう、可能な限り大きな市場を選ぶべきなのです。
STEP2:価値の定義
「STEP2:価値の定義」では、相手の求めるものをどのような形で解決・提供するかを考えます。
実際に商品やサービスを作る前に、STEP1で定義した相手が、求めている価値は何なのかを理解します。
ここでは価値を定義するためのフレームワークとして、「価値の4象限」を紹介します。
顕在的×機能的=実利価値 (今役に立つ価値) | 顕在的×情緒的=評判価値 (アクセサリーのように意味がある価値) |
潜在的×機能的=保証価値 (何かあった時に役に立つ価値) | 潜在的×情緒的=共感価値 (お守りのように意味がある価値) |
それぞれの価値を「水」で例えて見ていきます。
- 顕在的×機能的=実利価値(今役に立つ価値)
「のどの渇きを癒してくれる」「味がおいしい」などの実際に役に立つ価値
- 顕在的×情緒的=評判価値(アクセサリーのように意味がある価値)
「知らないメーカーの水を飲むより、ブランドがあっておしゃれに見えるボルヴィックを飲みたい」といった、他人との関係の中で発生する価値(役には立たないが、その人にとって意味があるもの)
- 潜在的×機能的=保証価値(何かあった時に役に立つ価値)
有名メーカーの水は安全だろう。何かあっても対応してくれるだろう。という安心感が求められる価値
- 潜在的×情緒的=共感価値(お守りのように意味がある価値)
フランスが好きな私はボルヴィックを飲むことで精神的な充足感を満たすことができる価値(評判価値とは異なり、自分の中で発生する価値)
このような4象限から見た価値の差を意識することが「価値を定義する」際に必要となります。
STEP3:価値を作り出す
「STEP3:価値を作り出す」では、STEP2で定義した価値をサービス・コンテンツとしてカタチにします。
手順①コンセプトを作成
…定義した価値を実現するために「機能・品質の良さ」「提案の切り口の良さ」「パッケージ・商品を包み込む外観)」の3つの原材料をどのように組み合わせることで望む価値が実現できるかを考える
手順②コンセプトの検証
…試作品を実際に使ってもらい、価値を正しく実現できているか顧客の声を聴きながら商品を改良する
この手順により改良を繰り返しながら価値を作り出しましょう。
STEP4:価値を伝える
「STEP4:価値を伝える」では、実現した価値を相手に伝えます。
どれだけ良い価値を定義しても誰もそれを知らないと誰の役にも立つことができません。
誰かのために作り出した価値は相手に伝え、見つけてもらってこそ価値を発揮します。
このSTEPでは、3段階で相手に価値を伝えます。
1段階:覚えてもらう
「繰り返し伝える」「自分ごとにしてもらう」「心を動かす」という方法で行います。
(例)英単語
・繰り返し伝える:英単語を暗記
・自分ごとにしてもらう:実際に英会話で使う
・心を動かす:人前で英単語を使って緊張した経験
こうして実際に心が動いた英単語は覚えることができます。
2段階:好きになってもらう
第1段階同様、好きになってもらうには「繰り返し伝える」「自分ごとにしてもらう」「心を動かす」という方法で行います。
繰り返し接することはブランドへの親しみを生み出し、自分が使っているブランドにはロイヤリティを生み出し、心が動かされると好きになります。
3段階:選んでもらう
サービスを選んでもらうための最後の一押しとして、「近くまで届ける」「価値を知ってもらう」「付加価値をつける」という方法があります。
サービスを好きになってもらっても、近くになければ使ってもらうことできず、価値を店頭のPOPなどで伝えることが購入の一押しとなり、おまけをつけることで最後の一押しをすることができます。
この3段階で価値を伝えていきましょう。
まとめ
本日は、必要とされる人材であり続けるためにどうすべきかについて、『マーケターのように生きろ「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』から学びました。
やや、一般的なマーケティングの考え方に寄ってしまったので、キャリアにおいての考え方として振り返ります。
- 会社での居場所を失わないためにも、マーケターのように生きるべき
- 「相手の役に立ち、相手に必要とされる」ことを目指す必要がある
- 具体的な方法としてマーケティングの4STEP
- STEP1:市場の定義=誰に
- STEP2:価値の定義=どのように貢献するか
- STEP3:価値を作り出す=価値を身に着け磨いていく
- STEP4:価値を伝える=自分をアピールし、価値を届ける
以上、タカヒデでした。