そもそもキャリアとは?主体的な形成が必要な背景とメリットを紹介

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、そもそもキャリアとは何なのか?主体的なキャリア形成が必要な背景とそのメリットを紹介します。
- 自身のキャリアプランに悩んでいる
- 将来自分がどうしていきたいか分からない
- これからの人生に不安がある
そもそもキャリアとは何か?
「キャリア」とは、一人ひとりの人生そのものです。
自分でゴールを設定し、様々な方法でゴールを目指します、それを結果として振り返ったものこそ「キャリア」なのです。
また、厚生労働省においてもキャリアを以下のように定義しています。
「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」、さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念とされています。「キャリア」を積んだ結果として、「職業能力」が蓄積していくのです。
つまり、
- 出世すること
- ハイクラス転職をすること
- ビジネスを成功させること
と、捉える人もいるかもしれませんが、もっと広い意味があります。
上記の仕事に関することだけを指すのではなく、「ライフキャリア」と呼ばれる、個人の生き方全体を指します。
- 家庭
- 出産・育児
- 介護
- 仕事
- 趣味
- 教育
- ボランティア
- 社会との関わり
このライフキャリアの一つに仕事におけるキャリアがあり、仕事におけるキャリアを「ワークキャリア」と呼びます。
ワークキャリアとは?
「ワークキャリア」とは仕事におけるキャリアのことです。
ワークキャリアには、「外的なキャリア」と「内的なキャリア」があります。
- 職業
- 職種
- 地位
- 年収
- 資格
- 勤続年数 など
- 好きなこと
- 得意なこと
- 大事な価値観
この「外的キャリア」と「内的キャリア」のどちらの要素も満たしていないことにはワークキャリアは充実しません。
例えば、年収が高い職業に就いたとしても、その仕事にやりがいを感じられず、日々強いストレスを感じている状況では、キャリアが充実しているとは言い切れません。
そのためにも自身が主体的にキャリアに取り組み、納得感を得ることが重要になってきます。
キャリアに関するキーワードの意味を理解する
ここまでは、「キャリア」「ワークキャリア」について理解をしていきました。
ここからは、その他のキャリアに関するキーワードの意味を理解していきます。
キャリアプランとは?
「キャリアプラン」とは、将来なりたい姿や働き方などの実現に向けて具体的な計画や見通しをすることです。
たとえば「5年後にマネージャーになる」という目標があれば、それに必要なスキルや業務経験を逆算して計画に落とし込みます。
キャリアプランの意義は、やみくもに働くのではなく、目的意識を持って行動することにあります。
また、キャリアプランは一度立てたら終わりではなく、ライフステージや価値観の変化に応じて柔軟に見直すことが求められます。
企業側も近年、社員の自律的なキャリア形成を支援する施策を打ち出しており、個人と組織の両輪での成長が注目されています。
キャリアデザインとは?
「キャリアデザイン」とは、自分の価値観や強みを基に、将来なりたい姿や働き方などを自分で主体的に構想・設計することです。
単なる職業選択ではなく、「どんな人生を送りたいか」を出発点に考える点が特徴になります。
たとえば「地域に貢献したい」という思いを持つ人が、地方自治体で働いたり、地域創生事業に関わる道を選ぶのもキャリアデザインの一例です。
重要なのは、自分の内面に向き合い、自己理解を深めることです。
現在では大学や企業でも「キャリアデザイン講座」が導入され、若年層からの意識醸成が進められています。
自分で道を切り拓いていく時代において、キャリアデザインは自己実現の第一歩となる考え方です。
キャリアパスとは?
「キャリアパス」とは、目標とするポジションやキャリアに向かって、必要なステップを踏んでいくための道筋のことです。
たとえば、営業職から始まり、リーダー、マネージャー、事業責任者といったステップを描くことで、将来的な方向性を明確にすることができます。
企業側が用意する「モデルケース」もありますが、近年は一人ひとりの志向や強みに合わせた多様なキャリアパスの構築が求められています。
また、専門職としてスキルを深める「スペシャリスト型」と、管理職を目指す「マネジメント型」の2軸で考えることも多くなっています。
キャリアパスを理解することで、日々の業務がどのように自分の成長に繋がるかを可視化でき、モチベーションの向上にもつながるのです。
キャリアオーナーシップとは?
「キャリアオーナーシップ」とは、自分自身のキャリアに対して責任を持ち、主体的に意思決定を行っていく姿勢のことです。
これまでの日本社会では、キャリアは「企業が決めてくれるもの」と考える風潮が強くありました。
しかし、終身雇用の崩壊や価値観の多様化により、その構造は崩れつつあります。
たとえば、副業や転職を自ら選ぶことで、自分の成長や幸せに直結する働き方を見つける人が増えています。
キャリアオーナーシップは、単に「独立する」ことではなく、自分で考え、自分で選ぶ姿勢そのものです。
現代においては、企業も社員に対してこの意識を求めるようになっており、働く人すべてにとって必須のマインドセットとなっています。
なぜキャリアを主体的に考えなければならないのか?その背景とは?
では、なぜここまでキャリアを主体的に考えなければならないのでしょうか?
そこには、私たちを取り巻く環境が急速に変化しているという背景があるためです。
背景1:企業間競争の激化による職を失うリスク
グローバル化とデジタル化により、業界を問わず企業間競争が激しくなっています。
老舗企業や大企業であっても、他国のテクノロジー企業に市場を奪われる事例は珍しくありません。
こうした中、業績悪化による人員整理や早期退職勧奨により、突然職を失うリスクが増加しています。
背景2:技術革新の急速な進歩によるビジネス環境の変化
AI・IT・ビッグデータなどの技術革新は、私たちの働き方や職業構造を根本から変えています。
例えば、事務作業や定型業務はAIに置き換えられつつあり、従来のスキルだけでは生き残れない時代です。
これまで蓄積してきたスキルが求められなくなるリスクが増加しています。
背景3:高齢化社会による現役世代の長期化
日本では少子高齢化が進み、定年の引き上げや再雇用制度の整備により、働く期間は年々長くなっています。
かつての「60歳定年で引退」という常識は崩れ、70歳近くまで働くケースも増えているのです。
人生が長くなれば、単一のスキルやキャリアでは通用しなくなります。
だからこそ、自分自身の価値観やライフステージに合わせて、継続的にキャリアを見直すことが大切です。
背景4:消費者ニーズの多様化に伴う産業構造の変化
経済が成熟するにつれ、モノよりコト(体験)へのニーズが高まり、消費者の要求は多様かつ複雑になっています。
その結果、ビジネスは「大量生産・大量消費型」から「個別化・高付加価値型」へと移行し、求められるスキルや視点も変化しています。
たとえば、サービス業では「共感力」や「顧客理解」が重要視されるようになりました。
こうした産業構造の変化に適応するには、自分の強みや方向性を見極め、柔軟にキャリアを築く力が求められます。
背景5:副業やフリーランスなどの働き方の多様化
副業、フリーランス、パラレルキャリアといった多様な働き方が社会に浸透しつつあります。
かつての「正社員一択」という常識は崩れつつあり、自分に合った働き方を選べる時代になりました。
たとえば、スキルを活かして複数の仕事を掛け持ちする人や、地方に拠点を置きながらリモートで活躍する人も増えています。
このような時代においては、個人が自身のキャリアを設計し、収入や時間、やりがいを自ら調整していく姿勢が必要不可欠です。
キャリアを主体的に考えることのメリット
では、キャリアを主体的に考えることでどのようなメリットを享受することができるのでしょうか。
メリット1:目指すべき方向性や目標が明確化される
「自分が何を目指しているのか」目指すべき方向性をはっきりさせることができます。
目標が明確になると、学ぶべきことや経験すべきことが見えてきます。
これにより、無駄な転職や迷いの少ない行動が可能となり、キャリアの質が高まるのです。
たとえば「地域の課題解決に貢献したい」と思う人は、地方創生や行政職など、目標達成のために必要な道だけに絞り込むことができます。
さらに、方向性が見えると、目の前の仕事にも意味づけができ、日々の充実感を増加させることにもつながるのです。
メリット2:自分の強みに合った能力を発揮できる
人にはそれぞれ得意・不得意があり、強みに合った仕事をすることで大きな成果を上げられます。
例えば、人と話すのが得意な人が営業職や接客業に就けば、スムーズに信頼関係を築くことができるでしょう。
このように、主体的にキャリアを考えることで、自分の強みを見極め、それを活かせる環境を選ぶことができます。
強みを活かせる環境に身を置くことは、自身のパフォーマンスを最大限発揮することにつながるのです。
メリット3:仕事への意欲が湧く
自分で選んだ仕事、自分で決めた道は、納得感があり、自然とモチベーションが高まります。
主体的にキャリアを築くことで、日々の仕事に対して「やらされ感」ではなく、「自分がやりたいからやる」という前向きな気持ちが生まれます。
こうした好循環は、長期的なキャリアの持続力や成長力にも大きな影響を与えます。
メリット4:変化を見据えた行動ができる
環境変化が激しい現代では、予測不能な出来事が多く発生します。
主体的にキャリアを考えている人は、そうした変化にも柔軟に対応できます。
ITやAIなど、将来を見据えて自ら学ぶ姿勢を持つことで、変化がチャンスに変わります。
時代の流れに流されるのではなく、自ら舵を取る意識が、キャリアの可能性を広げるのです。
まとめ
本日は、そもそもキャリアとは何なのか?主体的なキャリア形成が必要な背景とそのメリットを紹介しました。
- 「キャリア」とは、一人ひとりの人生そのもの。
- 「ライフキャリア」の一つに仕事における「ワークキャリア」が存在する
- 「外的キャリア」と「内的キャリア」のどちらの要素も満たしていないことには「ワークキャリア」は充実しない
ここから自身のキャリアを見つめ直し、より良いモノにしていきましょう。
以上、タカヒデでした。