出世する人の特徴とは?逆に出世したくない場合に断る理由も紹介

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、出世を目指している方には出世する人の特徴を、逆に出世したくない方には上手に断る理由を紹介します。
- 今の会社で出世を目指したい
- 出世したくなくて断り続けたい
- 出世するか今の立場で続けるか迷っている
はじめに
あなたは「出世」について考えたことはありますか?
上司に昇進を打診されたり、同期が管理職に就いたりすると、「自分はどうすべきか」と悩むものです。
出世は収入や影響力を高めるチャンスである一方で、責任や負担も増えるため、必ずしも全員が目指すべき道とは限りません。
本記事では、まず「出世する人の特徴」を掘り下げたうえで、逆に「出世を望まない人の本音」にも焦点を当てていきます。
出世を目指す人にとっても、あえて現場に残る選択をしたい人にとっても、納得のいくキャリアを築くためのヒントになれば幸いです。
一般的に出世したい人はどれくらいいる?
日本では、「出世したい」と考える人の割合は年々減少傾向にあります。
2025年に実施した出世に関する意識調査によると、ビジネスパーソン全体では、「出世を望む人は48%」という結果が出ています。
■あなたは出世したいと思いますか?

特に男女に差があり、「30代男性では64%」、「30代女性では32%」と倍の差があります。
出世したくないと思う人がこれだけいる背景には「管理職の責任が重すぎる」「ワークライフバランスの崩壊」などが挙げられます。
一方で、出世を目指す人は「自己成長」や「影響力を持つこと」にやりがいを感じています。
出世する人に多い特徴12選
では、実際に出世する人にはどのような特徴があるのでしょうか?
出世する人の特徴①:成長する意識が高く努力し続ける
出世する人の多くは、常に自分を磨き続けています。
日々の業務だけで満足せず、業務外でも読書や勉強会への参加などを積極的に行い、スキルアップを欠かしません。
たとえば、新人時代に知識がなかった人でも、自己学習を続け、周囲に頼られる存在になった例は少なくありません。
このような姿勢は上司にも評価されやすく、成長意欲が高い人ほど自然と次のステップに引き上げられていく傾向があります。
出世する人の特徴②:自責で物事を考える
うまくいかない状況でも「自分にできることは何だったか?」と振り返れる人は、出世する可能性が高いです。
反対に、「あいつのせいだ」と他責にする人は信頼を得にくく、リーダーや管理職には向きません。
たとえばプロジェクトが遅延したときに、「部下の進捗管理を見直すべきだった」と反省し、次回に生かせるような対策を考える上司はチームからも信頼されます。
自責思考は、成長と改善の連鎖を生む重要なマインドです。
出世する人の特徴③:前向き・ポジティブである
仕事には困難がつきものですが、それを前向きに受け止められる人は組織にとって貴重です。
たとえば、大きなトラブルが発生したときに「これを機に体制を見直せる」とポジティブに捉えることで、周囲の士気も高まります。
一方で、ネガティブな言動はチームの空気を悪くし、信頼を損なってしまいます。
前向きな姿勢は自然と人を惹きつけ、周囲からの協力も得やすくなるため、出世につながりやすいのです。
出世する人の特徴④:傾聴する姿勢がある
リーダーに必要な能力の一つが「人の話をきちんと聞く力」です。
傾聴力の高い人は、部下や同僚の本音や課題をいち早く把握でき、適切な対応をとることができます。
たとえば、1on1ミーティングで部下の抱える悩みを引き出すなど、話を聞くスキルは管理者には必須です。
耳を傾ける姿勢は信頼関係を築き、出世後も組織をうまくまとめる土台になります。
出世する人の特徴⑤:粘り強く諦めない
困難に直面したときに諦めず、最後までやり遂げる姿勢も重要です。
営業成績が伸び悩んでもコツコツと努力を重ね、やがて大きな成果を出す人は多くの上司の目に留まります。
一方で、すぐに結果を求め、うまくいかないと手を引くタイプは信頼を得にくいものです。
長期的な視野で結果を出すためには、粘り強さが欠かせません。
このような姿勢が評価され、責任ある立場を任されることに繋がります。
出世する人の特徴⑥:物怖じせず発言する
出世する人は、必要な場面でしっかり自分の意見を伝える勇気があります。
会議で発言をためらわず、自分の考えを主張することで、存在感を発揮します。
たとえば、部長クラスのミーティングで若手ながら改善提案を行うといったものです。
もちろん、空気を読まずに発言するのではなく、「この場では何を言うべきか」という判断力も重要な要素になってきます。
出世する人の特徴⑦:行動力がある
考えるだけでなく、実際に行動に移せる人は出世しやすいです。
たとえば新しいツール導入の提案だけで終わらず、実際にテスト導入・社内展開までリードするような人は、行動の伴う成果として評価されます。
「とりあえずやってみる」というスタンスは、リーダーとしての信頼にも直結します。
周囲の協力を得ながら実行まで導ける力は、上に立つ人にとって必須の資質です。
出世する人の特徴⑧:謙虚で人を見下さない
いくら優秀でも、態度が傲慢な人は周囲に敵を作ってしまいます。
逆に、誰に対しても平等で謙虚な人は信頼され、周囲からも応援されます。
たとえば、アルバイトや派遣社員に対しても態度を変えず丁寧に接するマネージャーは、部下からの信頼が厚く、離職率も低い傾向にあります。
謙虚さはチームの空気を良くし、組織全体のパフォーマンスにも直結する要素です。
出世する人の特徴⑨:冷静に判断ができる
トラブルやプレッシャーがかかった場面でも、冷静に物事を判断できる力は、リーダーにとって欠かせません。
感情に流されず、事実に基づいて最善の判断ができる人は、周囲の信頼を集めることができます。
たとえば、納期直前のトラブルにも冷静に優先順位を整理できるなど、判断力は管理者に求められる重要なスキルです。
上司がいない場面でも判断し、責任を持って動けることが、リーダーに必要な資質として求められます・。
出世する人の特徴⑩:自発的に業務ができる
上司からの指示を待つのではなく、自ら課題を見つけて動ける人は、出世候補に挙がりやすいです。
たとえば「この業務、もっと効率化できそうだ」と気づいたら、改善提案を出し、自ら実行に移すようなです。
自発的な働きかけは「主体性」として高く評価され、上司からの信頼にも繋がります。
出世する人の特徴⑪:チーム・組織として業務ができる
一人で成果を出すのではなく、チームとして成果を最大化できる人が出世します。
たとえば、自分が得意な業務を周囲に教え、チーム全体の生産性を向上させる人は、上層部からも高く評価されます。
多くの仕事は個人ではなく、組織として業務をします。
組織としての動きを意識する姿勢は、上に立つ者の必須条件です。
出世する人の特徴⑫:根回しや社内政治ができる
出世には、実力だけでなく「人間関係の構築」も欠かせません。
社内のキーマンと良好な関係を築き、必要な場面で協力を得られる人は、プロジェクトを成功に導きやすくなります。
たとえば、新制度を導入する前に関係部署と丁寧に調整を行う「根回し」を行うなど、調整力のある人はリーダーとして信頼されやすくなります。
出世しない人の特徴4選
一方で、出世しない人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
これらを知っておくことで自身の反面教師にしていただければと思います。
出世しない人の特徴①:言われた業務だけをこなしている
上司や周囲から与えられたタスクを淡々とこなすだけでは、出世は難しいと言えます。
もちろん与えられた仕事をミスなく行うことは重要ですが、出世する人との違いは「+αの価値を生み出すかどうか」です。
自発的にできることを探したり、付加価値を加えた業務を行うことが出世のためには求められます。
「自分にできることは他にないか?」を考えて行動しなければ出世することが難しくなります。
出世しない人の特徴②:失敗を他責にして改善しない
失敗したときに「部下がやらなかったから」「環境が悪かったから」と責任転嫁する人は、信頼を失いやすく、出世に繋がりにくいです。
たとえば納期遅延が発生した際、「自分の責任ではない」と反省せず、改善策を考えない姿勢は、周りも気づくものです。
他責は成長の機会を自ら手放す行為になります。
出世しない人の特徴③:業務を押し付け自分は何もしない
チームでの仕事において、自分の仕事を部下や同僚に丸投げし、自らは何も手を動かさない人は、リーダーとしての資質に疑問が持たれます。
たとえば、業務分担の名のもとに単純作業やトラブル処理だけを他人に押し付け、自分は楽なポジションに逃げる姿勢は、周囲からの信頼を損ないます。
出世する人は「自分が率先して動く」「チームを支える」という意識が強いため、真逆のスタンスでは評価されにくいのが現実です。
出世しない人の特徴④:ネガティブな発言が多い
常に否定的な言葉や愚痴ばかりを口にしている人は、職場の雰囲気を悪化させる原因になりがちです。
たとえば、会議で新しい施策の提案があった際に「どうせうまくいかない」「前にも失敗したじゃん」と最初から否定するような発言をする人は、周囲のやる気を削ぎ、チーム全体のパフォーマンスに悪影響を与えます。
出世する人は、困難な状況でも前向きに可能性を見出し、チームを鼓舞できる人材です。
その違いが、将来的な立場に明確に表れてきます。
一方、「あえて出世したくない人」の主な理由は?
ここまで出世する人の特徴をお伝えしてきましたが、ここからは逆に「あえて出世したくない人」について紹介します。
出世したくない人の主な理由は「ワークライフバランス」と「責任が重いこと」
出世を望まない理由として最も多いのは「ワークライフバランスを重視したい」「責任が重い」というものです。
こちらも2025年に実施した出世に関する意識調査によると「どちらも47%」と1番の要因となっています。
■あなたが出世したくないと思う理由は?

管理職になると残業や休日出勤が増え、家庭や趣味との両立が難しくなると感じる人が多くいます。
また、人のマネジメントや意思決定には精神的なプレッシャーが伴うため、「自分には合わない」と判断する人も少なくありません。
現場業務が得意で満足している人にとっては、無理に上を目指すことがストレスになる可能性もあるのです。
管理職の手前で留まるのがコスパ最強?
最近では「出世はコスパが悪い」という考え方も増えています。
昇進しても給料が大きく上がらず、業務量と責任だけが増えるといった現実が背景にあります。
特に中間管理職は板挟みに苦しむことが多く、「一つ下の役職のままの方が自由に働けて割に合う」と考える人も少なくありません。
たとえば、主任やリーダーポジションで専門性を発揮し、後輩指導などにやりがいを見出す働き方も今では主流の一つになりつつあります。
「無理に上を目指さず、自分に合った働き方を選ぶ」ことが、現代のキャリア戦略として注目されています。
これ以上出世したくない場合に断る理由6例
出世しないためには、上司から昇格の話をされた際に断ることで今の立場に留まることができます。
しかし、明確な理由が無ければ上司に納得してもらえないものです。
ここでは具体的な断る理由例を紹介します。
理由①:家族の介護が必要
出世を断る理由として「家族の介護」は非常に理解されやすく、納得感があります。
たとえば「親の認知症が進行している」あるいは「通院や日常生活のサポートが必要」など、自宅でのサポート体制が不可欠な状況では、仕事に割ける時間や精神的余裕が限られます。
「現在、親の介護が必要で、フルタイムでの管理職業務に支障が出る可能性があるため、今はこのままの立場で精一杯貢献したい」
と丁寧に伝えると、誠実な姿勢が伝わりやすくなります。
理由②:子供が産まれたばかりで育児が大変
育児と仕事の両立が難しい時期において、出世を控えたいと考えるのは一般的です。
とくに子供が産まれたばかりの時期は、夜泣きや体調不良など、予測不可能な対応が日常的に求められます。
「子供がまだ乳児で、夜間の世話や通院なども多いため、今は仕事と家庭をバランスよくこなすことを優先したい」
と説明すれば、上司や人事も理解を示してくれるケースが多いです。
育児は一時的な事情としても受け取られやすいため、伝え方次第で柔軟な対応が得られます。
理由③:子供の送迎で残業の多い管理職が困難
育児に関する現実的な事情として、保育園や学童の送迎時間の縛りが大きな壁になります。
管理職になると、緊急対応や会議対応でどうしても残業が増えがちです。
「保育園の送迎が私の役割となっており、管理職に必要な残業や急な対応が難しいため、現時点ではお受けするのが難しいです」
と具体的に話すことで、会社側も無理に任命することは控えるでしょう。
会社によっては時短管理職などの選択肢を提示してくれる場合もあります。
理由④:今の担当でもっと技術を磨きたい
出世=マネジメントへの昇進と捉えられがちですが、専門職志向の人にとっては「現場でのスキル向上」を優先したいケースもあります。
「今のポジションで担当している業務に深い専門性が必要で、まだ習得途中であると感じています。現時点では、マネジメントよりも技術を極めることに専念したい」
と伝えることで、前向きな断り方になります。
自分が貢献できる場所を自覚している人という印象を与えられるため、好印象を損なわずに断ることができます。
理由⑤:自分のスキルが足りず経験を積みたい
「まだ自分には役職を務めるスキルや経験が不足している」と素直に伝えるのも有効です。
謙虚さと成長意欲が感じられるため、ネガティブな印象にはつながりにくいです。
「まだメンバーの育成経験が浅く、自信を持ってマネジメントできる段階ではないため、もう少し現場で経験を積んでから改めてご相談させてください」
といった言い方なら、前向きに断ることができます。
組織の立場も尊重しつつ、自身の準備状況を正直に伝えることがポイントです。
理由⑥:健康面に不安がある
身体的・精神的な健康状態が万全でない場合、役職の重圧が悪影響になる可能性があります。
「過去に体調を崩した経験があり、長時間労働や精神的なプレッシャーに不安を感じています。組織に迷惑をかけるわけにはいかないため、現状のまま貢献する形を希望します」
と誠実に伝えると、配慮を引き出しやすくなります。
特に、休職歴や通院中である場合は無理をしない判断が賢明であり、将来的な見通しが立った段階で再度話し合うことも可能です。
ポイントは理由をはっきりと示すこと
出世の辞退は、感情的に曖昧に伝えると「やる気がない」「逃げている」と誤解されかねません。
重要なのは、自分なりの理由や背景を「はっきりと」「論理的に」説明することです。
特に家庭や健康、スキル面など、具体的かつ客観的な根拠を示すことで、周囲も納得しやすくなります。
「今の自分では貢献できない」と伝えるのではなく、「現状で最も貢献できる形を選びたい」といった前向きな姿勢を見せることで、信頼関係を保ったまま丁寧に辞退することが可能です。
まとめ
本日は、出世を目指している方には出世する人の特徴を、逆に出世したくない方には上手に断る理由を紹介しました。
- 出世する人の特徴①:成長する意識が高く努力し続ける
- 出世する人の特徴②:自責で物事を考える
- 出世する人の特徴③:前向き・ポジティブである
- 出世する人の特徴④:傾聴する姿勢がある
- 出世する人の特徴⑤:粘り強く諦めない
- 出世する人の特徴⑥:物怖じせず発言する
- 出世する人の特徴⑦:行動力がある
- 出世する人の特徴⑧:謙虚で人を見下さない
- 出世する人の特徴⑨:冷静に判断ができる
- 出世する人の特徴⑩:自発的に業務ができる
- 出世する人の特徴⑪:チーム・組織として業務ができる
- 出世する人の特徴⑫:根回しや社内政治ができる
出世は、キャリアアップや収入増を狙う上で魅力的な選択肢である一方、全ての人にとって正解とは限りません。
出世する人には共通する行動習慣や思考の特徴があり、逆に出世しにくい人にも一定の傾向が見られます。
大切なのは、自分にとって本当に望ましい働き方やライフスタイルを明確にし、それに基づいた行動を選ぶことです。
「出世する・しない」に正解はないので、あなた自身のキャリアの軸に合った選択をしましょう。
以上、タカヒデでした。