思考を整理するために図を用いて考える方法とは『武器としての図で考える習慣』からの学び
おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、『武器としての図で考える習慣』から、思考を整理するために図を用いて考える方法について学びます。
- 思考を整理することが苦手
- 物事を深く考えることができない
- 新しいアイデアや考えを生み出したい
図を使って考えることのメリット
基本的に図を使って考えることで、深く考えることができるようになります。
ここでは、この図を使って考えることのメリットを4つ紹介します。
- 抽象化して考えることができる
- 考えていることが可視化される
- 全体像をとらえることができる
- 新たなアイデアを得ることができる
ではそれぞれを見ていきます。
①抽象化して考えることができる
メリットの1つ目として、「抽象化して考えること」ができます。
図を使って描く際にはすべての内容を描くことはできません。
基本的には文章を使わないため情報量は限られてきます。
余計な記述を省くことで「大事なポイント」がクリアになり、抽象化して考えることができます。
情報は多ければ多いほど良いというものではなく、本当に大事なものだけがハッキリと見えている状態が大切です。
「図」であればそのような状態で考えることができます。
②考えていることが可視化される
メリットの2つ目として、「考えていることの可視化」ができます。
頭の中だけで考えたとしても、思考の漏れがあったり、アイデアが弱かったりすることがあります。
しかし、図として書き出すことで物事の関係性がハッキリと見え、新たな気づきを得ることができます。
イメージがハッキリするので、移動中やベッドの中、家事をしながらでも考え続けることができるのです。
さらには記憶として残すことができるので、頭の中の記憶が消えても、いつでもその図を取り出し、続きから考えることができます。
③全体像をとらえることができる
メリットの3つ目として、「全体像をとらえること」ができます。
一枚の紙に大事なことを描こうとすると、おのずと視座が上がり、全体像を記載することができます。
全体像を捉えずに、視野が狭いまま検討をしても、視野の外の何かが影響し、想定外の事象にぶつかることになりかねません。
さらには、社内の一部署で「No」と決定したことが会社全体では「Yes」になる、という形で、考え方が正反対になることもあります。
そのためにも図で描き全体像をとらえることが大切です。
④新たなアイデアを得ることができる
メリットの4つ目として、「新たなアイデアを得ること」ができます。
アイデアとは基本的に既存のものの新しい組み合わせです。
このアイデアを考えるとき、田の字のマトリクス図で組み合わせを考えることで検討がスムーズになります。
これを、図を使わずに考えると、何をどう組み合わせればよいのかわからなくなってしまいます。
以上4つのメリットです。
図は、文章だけではとらえられないものをより分かりやすく、直感的に見せてくれます。
そのため、本質的な理解が深まり、新しい着想を得ることに役に立つのです。
図を使って考える方法
では、実際に図を使って考える方法を見ていきます。
ここでは4つの図を紹介します。
- ピラミッド図
- 田の字図
- 矢バネ図
- ループ図
ではそれぞれの図を見ていきます。
①ピラミッド図
1つ目の図は「ピラミッド図」です。
「ロジックツリー」や「イシューツリー」とも呼ばれます。
ピラミッド図は物事を分けることで、問題の論理構造全体を捉えることができます。
- ピラミッドの箱を上に1個、下に3個程度描く
- 上の箱には今考えなければいけないテーマを書く
- 下の箱にはテーマに関する大事な要素を書く
- 箱を2段目3段目と重ねていく
注意点としては、MECE(漏れなくダブりなく)に分けることが大切です。
漏れやダブりがあると、正しい答えにたどり着くことが困難になってしまいます。
このようにピラミッド図の箱を追加して、アイデアをひねり出す努力をすることで、視野が広がり考えが深くなります。
結果として問題の全体構造を捉えることができるのです。
②田の字図
2つ目の図は「田の字図」です。
「マトリクス図」とも呼ばれます。
田の字図は本質を切り取り、思考を整理することに役立ちます。
- 田の字の4象限がある四角を描く
- 縦軸横軸の要素を設定する
- それぞれの軸を掛け合わせた四角に考えを記載する
この田の字図で思考を整理する際に大切なことは軸の設定です。
軸として何を設定するかによって、その後の考えの質を左右してしまいます。
軸の設定に悩む際は、以下のポイントで考えてみると良いです。
- 対立する2つの項目(質×量、絶対値×比率)
- 属性の要素分解(デザイン×機能性、見た目×味)
- 原因と結果(頑張り×成果)
このような田の字図により、要素を掛け算することで思考を整理してみてください。
③矢バネ図
3つ目の図は「矢バネ図」です。
矢バネ図は物事の流れや動きといった時間の流れを理解することに適してきます。
動的な視点で物事を考えるため、時系列やプロセスに分けて考えます。
この矢バネ図を用いて考える際に役立つのが3つの視点です。
- Fix:矢バネのいずれかを直す
- Balance:矢バネの間を調整する
- Re-organize:矢バネの再構築(統合・削除・逆転)
これら3つの視点で矢バネをいじることで問題を解決し、新しい何かを生み出すことができます。
- 業務オペレーションの一部を無くしてしまう
- 業務の流れを逆から見てみる
など視点で新しい発想を生み出してみましょう。
④ループ図
4つ目の図は「ループ図」です。
ループ図は物事の循環、現象の裏に潜む因果関係を読み解くことができます。
物事のつながりを重視し、全体的・俯瞰的な発想をすることに役立ちます。
- 物事を分けるのではなく統合する
- 矢印で因果関係を意識する
- つながりで全体を形成する
これらがループ図を用いることで明確になり、本当に大切なことへの理解ができます。
- 大切と思われる要素を並べずに書き出す
- 因果を線・矢印でつないでみる
- 成長が続くループを見つけ出す
- 顧客満足⇔従業員満足
- 価格⇔販売数
このようなそれぞれの要素がバラバラに存在しているのではなく、ループとして循環しており、それらが成長につながっているということが見えれば新しい価値を生み出していけるはずです。
まとめ
本日は、『武器としての図で考える習慣』から、思考を整理するために図を用いて考える方法について学びました。
- 図を使って考えることのメリット
- ①抽象化して考えることができる
- ②考えていることが可視化される
- ③全体像をとらえることができる
- ④新たなアイデアを得ることができる
- 深く考えるための4つの図
- ①ピラミッド図:物事を分けることで、問題の論理構造全体を捉える
- ②田の字図:本質を切り取り、思考を整理する
- ③矢バネ図:物事の流れや動きといった時間の流れを理解する
- ④ループ図:物事の循環、現象の裏に潜む因果関係を読み解く
以上、タカヒデでした。