副業を掛け持ちして失敗…複数同時副業は危険?一つに絞るべき?

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、副業を複数掛け持ちすると危険?副業掛け持ちのメリット・デメリットと判断基準を紹介します。
- 副業を複数掛け持ちしてみたいが、不安や迷いがある
- 現在すでに複数の副業をしているが、思ったより成果が出ていない
- 副業に使える時間が限られていて、効率的に稼ぎたい
はじめに
「今の副業が稼げない…他の副業に挑戦した方がいいかな?」そんな不安を持っている方はいませんか?
近年、副業解禁や働き方の多様化により、複数の副業に興味を持ち、同時に行う人が増えています。
しかし実際には「どちらも中途半端になった」という声がある一方で、複数の副業をうまく組み合わせて収入やスキルを伸ばしている人もいます。
つまり、複数同時に副業を行うことがが危険かどうかは、取り組む環境や目的によって大きく異なります。
本記事では、複数の副業に手を出すことのメリットとデメリットを整理し、どのような条件なら同時進行が有効なのか、一つに専念すべきなのかを明確にしていきます。
この記事を読み終わったときに、自分の状況に合った判断ができるようになっていれば幸いです。
複数の副業を同時に行うメリット
では最初に複数の副業を同時に行うことのメリットを見ていきましょう。
メリット①:収益源の分散でリスク軽減
複数の副業を持つ最大の利点は、収益源を分散できる点です。
一つの収益源に依存している場合、市場変動や規制変更で一気に収入が途絶えるリスクがありますが、複数の副業を並行すればこのリスクを軽減できます。
たとえば、広告単価低下でブログ収入が減った人が、同時に進めていた動画編集案件で生活を維持できた、といった事例もあります。
収益源の分散は、特に不安定なジャンルに取り組む場合や、景気変動の影響を受けやすい業種で効果的です。
安定的に副業を続けたい人にとって、保険のような役割を果たすことがメリットです。
メリット②:モチベーション維持
一つの作業に長時間取り組み続けると、どうしても飽きや集中力の低下が起こります。
この状態が長引くと生産性が下がり、成果も出にくくなります。
複数の副業を並行することで、異なる作業に切り替えながら進められるため、気分転換になりやすいのが特徴です。
平日はライター業で文章作成、週末はハンドメイド作品の制作といった形にすれば、異なる脳の使い方ができ、創造性や集中力を保ちやすくなります。
特にクリエイティブ系と単純作業系を組み合わせると、精神的負担を分散しながら続けることができます。
モチベーションの波が激しい人や、同じ作業を続けるのが苦手な人にはオススメです。
メリット③:スキルの相乗効果を得られる
異なる副業で得たスキルが、別の副業にも活かせることは少なくありません。
SNS運用で身につけたマーケティング知識やライティングスキルを、ブログ運営や物販の集客につなげる、といったものです。
他にも、ブログ執筆で鍛えた情報整理力や文章力を、クライアントワークの提案資料作成で活かす、といった事例もあります。
スキルの横展開が可能な組み合わせであれば、学習コストを抑えつつ成果を加速させることができることが特徴です。。
特に、デザイン・ライティング・動画編集・マーケティングといったジャンルは相互に補完し合えるため、複数同時進行の効果が出やすい分野です。
メリット④:人脈の広がりができる
副業のジャンルごとに、関わる人やコミュニティは異なります。
複数の副業を行うことで、それぞれの分野での人脈が同時に広がり、結果としてチャンスや案件獲得の機会が増えるメリットです。
ライター業で知り合ったクライアントから、SNS運用案件の相談を受けるケースや、物販仲間から輸入ビジネスの共同提案を受ける、といったビジネスの機会が広がるケースがあります。
ビジネスの話でなくとも、異なる価値観を持つ人と交流することで、自身の新たな気づきにもつながります。
異なるネットワークを持つことで、意外なコラボや相乗効果が生まれることが魅力です。
複数の副業を同時に行うデメリット
では、続けて、複数の副業を同時に行うことのデメリットを見ていきましょう。
デメリット①:時間と集中力の分散
複数の副業を同時に進める最大の問題は、時間と集中力の分散です。
週10時間の副業時間を持っていても、2つに分ければ各5時間ずつしか確保できません。
これは単純に進捗の遅れを招き、収益化までの期間が長くなる原因となります。
特に、プログラミングやデザインなど習熟に時間がかかる副業では、まとまった時間を確保できないと成長が遅れてしまいます。
さらには集中力の断片化によって、作業効率が落ちることもデメリットとなるのです。
デメリット②:学習コストの増加
異なる副業は必要な知識やツールが大きく異なる場合が多く、学習負担が倍増します。
例えば、ブログ運営と動画編集を同時に学ぶのであれば、SEOやライティングスキルと、動画編集ソフトの習得を同時並行で進めなければなりません。
結果として、どちらも中途半端な状態で停滞するリスクが高まります。
複数の分野を同時に学ぶ際には、関連性が高いスキル同士を選ぶか、習得済みのスキルを活かせる副業を組み合わせることでデメリットを補完できることがポイントです。
デメリット③:初期収益化の遅延
複数の副業を同時に始めると、収益化までの期間が長引く傾向があります。
例えば、ブログは収益化までに平均6〜12か月、動画編集は3〜6か月かかるとされます。
これらを同時に進めれば、学習時間や作業時間が分散し、どちらも予定より遅れてしまう可能性が高いです。
特に最初の案件獲得や初報酬のタイミングは、モチベーション維持に大きく関わります。
初収益が遠のくことで、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
短期的な成果を求める場合は、一つに集中して早期に収益化し、その後に他の副業へ広げる方が効率的です。
デメリット④:ブランド構築が遅れる
特定分野で「この人は専門家だ」と認識されるには、実績や発信内容の一貫性が重要です。
しかし、複数のジャンルを同時に手がけると、一つの分野での露出や実績の積み上げが遅れます。
結果として、フォロワーやクライアントから見た専門性が薄れ、単価の高い仕事や信頼を得るまでに時間がかかります。
例えば、デザインと物販を並行してSNS発信をしても、どちらの分野でも「中途半端な人」という印象を持たれてしまうようなものです。
ブランド力を高めたい場合は、初期段階でテーマを絞り、ある程度の成果を出してから別ジャンルに広げるようにしましょう。
デメリット⑤:設備・ツールコストが増える
複数の副業を行うと、それぞれの分野に必要な機材やツールを揃える必要が出てきます。
例えば、動画編集には高性能PCや編集ソフト、物販には在庫や撮影機材が必要です。
初期投資や維持費が増えるだけでなく、それぞれのランニングコストも発生します。
このコストが利益を圧迫し、黒字化までの期間を延ばす要因になる場合もあります。
資金的な余裕がない場合や初期費用を抑えたい場合は、まずは設備投資の少ない副業から始めるようにしましょう。
一つの副業に専念すべきケース
ここまで、複数の副業を同時に行うことのメリット・デメリットを見てきました。
では一つの副業に専念すべきなのはどのようなケースでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
一つの副業①:収益目標が短期の場合
半年以内に副業でまとまった収入を得たい場合、複数同時進行は非効率です。
理由は単純で、時間と労力が分散されるため、どちらの副業も成果が出るまでのスピードが遅くなります。
例えば、動画編集だけに集中した場合は3〜6か月で月5万円に到達できる可能性がありますが、ブログと並行した場合は半年経っても収益がゼロというケースが珍しくありません。
短期間で結果を出すには、1つの副業に全力投下し、早期に実績と収益を作る方が現実的です。
その後、余裕ができたタイミングで別の副業を追加すれば、安定性と成長の両立がしやすくなります。
一つの副業②:未経験分野から始める場合
未経験ジャンルの副業は、基礎知識の習得や実践経験の積み重ねに時間がかかります。
例えば、プログラミングやデザインは最初の半年間は学習時間が中心となり、収益化は学習が終わった後です。
この段階で複数の副業を始めると、学習負担が倍増し、どちらも中途半端なスキル習得で終わるリスクが高まります。
特にこのような学習が必要な副業は、集中して継続的に取り組むことで成長速度が大きく変わります。
未経験分野を始める際は、一つに絞って基礎を固めるようにしましょう。
一つの副業③:自己管理が苦手な場合
複数の副業を同時に進めるためには、時間管理とタスク管理が必要不可欠です。
スケジュール通りに進められない、締め切りに遅れがちな人は、複数進行によってさらに管理が難しくなります。
特に物販やライティング案件などの納期がある副業であれば、複数の納期が重なり、どちらも間に合わなくなるリスクがあります。
まずは1つの副業で、自己管理スキルを養いながら安定して成果を出せる状態を作ることを意識しましょう。
一つの副業④:副業できる時間が短い場合
週あたりの副業できる時間が短い場合だと、複数の副業を並行するのは現実的ではありません。
例えば、週4時間を2つの副業に分ければ、それぞれの作業時間は週2時間しか取れません。
この程度の時間では、作業の進捗やスキル習得が極端に遅くなり、成果が出る前にモチベーションが切れてしまうケースが多いです。
特にブログや動画編集など、積み上げ型の副業は成果が出るまでに時間がかかるため、少ない時間では収益化が遠のきます。
限られた時間しか確保できない場合は、まず1つの副業に集中し、効率的に成果を出す仕組みを整えましょう。
一つの副業⑤:副業ジャンル間の親和性が低い場合
異なる副業同士でスキルや作業内容に共通点がない場合、学習コストや作業負担が大きくなります。
具体的には、プログラミングと物販を同時に始めるようなイメージです。
それぞれの学習内容も作業内容も全く異なるため、頭の切り替えや準備作業に時間を取られます。
このような低親和性の組み合わせでは、どちらの成長も遅くなり、モチベーション低下につながることが多いです。
複数副業を同時に行う場合は、マーケティングや文章力など、共通して活かせるスキルを含む組み合わせを選ぶようにしましょう。
複数同時でもOKなケース
一方、複数同時に副業をすることがOKなケースはどのような場面でしょうか?
こちらも具体例を見ていきましょう。
複数同時①:スキルが横展開できる場合
既に持っているスキルを複数の副業に応用できる場合は、同時進行でも成果を出しやすいものです。
例えば、YouTubeのサムネイル制作とクラウドソーシングでのデザイン案件を並行するケースであれば、必要なスキルはデザインスキルのため学習コストがゼロで済みます。
このように同じスキルを複数の市場で活用できれば、作業効率が高まり、収入源の拡大も期待できます。
複数同時②:片方が省時間で回せる場合
既に仕組み化や収益化が完了しており、日々の稼働時間がほとんどかからない副業がある場合は、別の副業を同時に進めても負担が少なく済みます。
具体的には、収益が安定しているブログを持っている人が、新たに動画編集案件を受けるケースです。
ブログ運営は既に記事更新やメンテナンスが月数時間で済む状態なら、残りの時間を新しいスキル習得や案件獲得に使えます。
このように、片方がほぼ自動化できている場合に限り、複数進行のメリットを活かしやすくなります。
複数同時③:リスク分散が必須な場合
特定の副業は、市場の変動や外部要因により収益が大きく変動します。
物販の仕入れ規制や季節による需要変動、広告収入型副業のプラットフォーム規約変更による影響などです。
このような場合、リスク分散のために別ジャンルの副業を並行することで、収入の安定性を高められます。
ただし、リスク分散を目的とする場合も、学習コストや時間配分を事前に計画しましょう。
複数同時④:副業時間を長い時間確保できる場合
十分な作業時間を確保できる場合は、複数副業を並行しても成長を維持できます。
例えば、平日に1日2時間、休日に1日4時間以上確保できる人なら、作業時間を明確に割り振って計画的に進めることが可能です。
時間に余裕があることで、学習や試行錯誤のサイクルを保ちながら、両方の副業で成果を上げられます。
ただし、時間があるからといって無計画に取り組むと、効率が落ちてしまうため、優先順位を明確にして進めましょう。
複数同時⑤:過去に同ジャンル経験があり即戦力になれる場合
以前に経験がある分野や、過去の仕事で身につけたスキルを活かせる副業なら、複数進行でも成果を出しやすいです。
例えば、過去に営業職をしていた人であれば、営業に関する副業であれば、即戦力として活躍することができます。
既に知識が身についているため、学習コストがほとんどかかりません。
経験値が高い分、短期間で成果を出しやすく、同時進行のリスクを最小限に抑えられます。
まとめ
本日は、副業を複数掛け持ちすると危険?副業掛け持ちのメリット・デメリットと判断基準を紹介しました。
- 一つの副業に専念すべきケース
- ①:収益目標が短期の場合
- ②:未経験分野から始める場合
- ③:自己管理が苦手な場合
- ④:副業できる時間が短い場合
- ⑤:副業ジャンル間の親和性が低い場合
- 複数同時でもOKなケース
- ①:スキルが横展開できる場合
- ②:片方が省時間で回せる場合
- ③:リスク分散が必須な場合
- ④:副業時間を長い時間確保できる場合
- ⑤:過去に同ジャンル経験があり即戦力になれる場合
複数の副業を同時進行することと一つの副業に専念することには、それぞれメリットとデメリットがあります。
重要なのは、自分の目的やライフスタイルに合った選択をすることです。
無理なく続けられる形で副業を設計し、長期的な成長と安定した収入を目指しましょう。
以上、タカヒデでした。