転職で年収が下がる?一般的な相場と年収アップのための注意点とは

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。
本日は、「転職することで年収が下がるのではないか」と心配している人に…一般的な年収相場と年収アップのための注意点を紹介します。
- 転職で年収アップを目指したい
- 転職における年収の一般的な相場金額を知りたい
- これから転職活動を始めたい
はじめに
「転職=年収アップ」と思われる人も多いですが、必ずしもそうとは言い切れません。
実際には年収が下がってしまうケースも多くあります。
転職を通じて年収アップ・キャリアアップを目指す人もいますが、「思っていたよりも給料が増えなかった」「年収が下がってしまった」といった理想とのギャップが発生することも少なくありません。
この記事では、転職による「年収変動の実態」「年収を上げるための方法」を、市場データとともに解説します。
一般的に転職をすると年収は上がる?下がる?
転職によって年収が「上がる人」と「下がる人」はどちらが多いのでしょうか?
厚生労働省の「転職者実態調査(令和2年)」によると、転職で「年収が上がった人:39.3%」「年収が下がった人:40.4%」「変わらなかった人:20.3%」という結果が出ています。
■転職者の年収の増減の割合(総合)

さらにこの結果を年代別に分解すると、年収が増加した人は、「20代:47.1%」に対し、「50代:29.9%」と年を重ねるごとに年収アップが期待できなくなっていることが分かります。
■転職者の年収の増減の割合(年代別)

つまり、総合的にみると年収が上がる人と下がる人の差は紙一重です。
年収アップを期待して転職したにもかかわらず、条件交渉や転職先のリサーチ不足などによって年収が下がってしまうケースも十分に考えられます。
さらに、年を重ねるごとに年収アップが期待できなくなっていることから、年収を上げたいのであれば20代・30代のうちに転職をすることが効果的です。
転職で年収が上がった人下がった人の金額はどれくらい?
年収が「上がる」「下がる」と言っても、実際にどの程度の変動があるのでしょうか?
こちらも厚生労働省の「転職者実態調査(令和2年)」によると、転職で年収が上がった人のうち、「3割以上アップ:18.5%」「1割以上3割未満アップ:53.0%」「1割未満アップ:28.5%」という結果が出ています。
■年収増加者の金額の割合(総合)

同様に転職で年収が下がった人においては、「3割以上ダウン:27.2%」「1割以上3割未満ダウン:45.1%」「1割未満ダウン:27.7%」という結果が出ています。
■年収減少者の金額の割合(総合)

30代の平均年収450万円から見ると、
- 増加した人のうち、18%の人が585万円にアップ(+135万円)
- 減少した人のうち、27%の人が315万円にダウン(▲135万円)
これが金額変動の実態として見て取ることができます。
年収アップのためには何を注意すべき?
もちろん、求人情報で給料の高い企業に転職すれば年収を上げることができます。
しかし、実際に年収アップさせるためには、いくつか注意すべきことがあります。
①年収の高い業界・職種を選ぶ
年収を上げるうえで、業界や職種の選定は極めて重要です。
たとえば、IT・金融・コンサル業界は平均年収が高く、スキル次第で更なる収入増が見込めます。
職種で見ると、営業やエンジニア、データアナリストなど成果や専門性が問われる職種が高年収につながりやすいです。
同じ職種でも「業界」が違うと給与に大きな差が出ます。
自分の適性や将来性を考慮しつつ、成長産業に身を置くことを意識しましょう。
②福利厚生や手当を確認する
年収は「基本給」だけでなく、賞与や各種手当、福利厚生を含めた「総合的な待遇」で考える必要があります。
たとえば住宅手当や家族手当、退職金制度の有無によって、実質的な収入は大きく変わります。
月給30万円でも福利厚生が充実していれば、実質的な生活レベルは月給35万円以上の会社に匹敵することもあります。
転職時には「年収◯万円」という数字だけで判断せず、福利厚生の内容や制度の適用条件をしっかり確認することが重要です。
③長期的に給料をもらえる企業を見極める
年収アップは一時的な昇給よりも「継続して稼げる環境」に価値があります。
たとえば、スタートアップ企業で高年収を提示されても、業績悪化によって早期退職を迫られるケースもあります。
逆に、長期的な昇給制度が整っている企業や、人材育成に投資する企業は、安定的に年収が伸びる傾向にあります。
企業の業績推移や離職率、平均勤続年数を確認することで、長く働ける職場かどうかを見極めましょう。
④大手企業=高年収ではない
上記の項目と反するようですが、「大手だから高収入」と考えるのは早計です。
確かに大企業は安定性や福利厚生の面で魅力がありますが、職種によっては昇給ペースが遅く、年功序列が根強い企業も少なくありません。
一方で、ベンチャーや中小企業でも成果に応じた評価制度を導入している場合、若いうちから年収を大きく伸ばすことが可能です。
大手企業かどうかよりも、自分の実力や成果が正当に評価される仕組みがあるかを重視することが重要です。
これらの分析をすべて一人で行うことはかなりの労力がかかります。
転職エージェントなどを活用しながら効率よく情報収集しましょう。
まだ転職エージェントに登録していないのであれば↓の記事でオススメを紹介してるので、ぜひ参考にしてみてください。

年収だけじゃない!やりがいや価値観も忘れないこと
ここまで年収について説明してきましたが、転職で重視すべきは、目先の年収アップだけではありません。
- どんなやりがいを求めるのか?
- どんな価値観を重要視するのか?
このようなお金だけでない「自分が大切にしたいこと」を意識することで長期的なキャリア形成をすることができます。
高年収でもストレスが高すぎると幸せではありません。
「お金」と「働きがい」のバランスをとることを忘れないようにしましょう。
まとめ
本日は、「転職することで年収が下がるのではないか」と心配している人に…一般的な年収相場と年収アップのための注意点を紹介しました。
- 総合的にみると年収が上がる人と下がる人の差は紙一重
- 年収を上げたいのであれば20代・30代のうちに転職をすることが効果的
- 年収アップのためには以下のポイントに注意
- 年収の高い業界・職種を選ぶ
- 福利厚生や手当を確認する
- 長期的に給料をもらえる企業を見極める
- 大手企業=高年収ではない
転職によって年収が「上がる」か「下がる」かは、個人の状況・選択によって大きく左右されます。
確かな情報と戦略で、自分にとって最良のキャリアアップを実現しましょう。
以上、タカヒデでした。