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転職先でも役に立つ!ポータブルスキル一覧とそれぞれの具体例

ichiniki

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。

本日は、これからスキルを身につけようと考えている方に、転職先でもどこの会社でも役に立つポータブルスキル一覧とそれぞれの具体例を紹介します。

こんな人にオススメ
  • これから新しいスキルを身につけたい
  • どこでも通用する汎用的なスキルが欲しい
  • 転職先で活用できるスキルを探している
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ポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは、どの職種・どの業務においても仕事をする上で必要とされる「持ち運び可能なスキル」のことを言います。

つまりは、今の会社ではもちろんのこと、転職先でも個人で働く場合でも活用できるスキルです。

この「ポータブルスキル」と、「今の職種で必要な技術や知識」を掛け合わせることで高いパフォーマンスを発揮できるようになり、目指すべき人物像に近づくことができます。

厚生労働省で定義されているポータブルスキルの要素

ポータブルスキルは厚生労働省で公開されています。

課題に対する「仕事のし方」人に対する「人との関わり方」という2つの項目から、9つの要素として分類されています。

仕事のし方現状の把握
課題の設定
計画の立案
課題の遂行
状況への対応
人との関わり方社内対応
社外対応
上司対応
部下マネジメント
出典:厚生労働省

ポータブルスキル一覧とそれぞれの具体例

厚生労働省に公開されている要素では、「つまりはどういうこと?」と感じてしまう方もいるかと思います。

本記事では、課題に対する「仕事のし方」、人に対する「人との関わり方」に加え、自分に対する「自分との向き合い方」の3つのカテゴリーから13のポータブルスキルを紹介します。

ポータブルスキル一覧
  1. 顧客志向性
  2. 変化対応力
  3. 概念的思考力
  4. 分析的思考力
  5. 情報指向性
  6. 将来志向性
  7. リーダーシップ
  8. 育成力
  9. 対人影響力
  10. 達成志向性
  11. 信念
  12. 挑戦力
  13. セルフマネジメント力

ではそれぞれを見ていきます。

仕事のし方

①顧客志向性

顧客志向性とは、顧客の立場になって物事を考え、その期待やニーズを正確に把握し、より良い体験や価値を提供する能力のことを指します。

単に売上を伸ばすだけでなく、顧客の期待を上回ることを考え、顧客満足度を向上させること求められます。

具体例では…
  • 顧客の要望を察知し、商品提案やサービス改善に活用
  • BtoBビジネスにおいて「顧客の顧客」まで視野に入れた提案を実施

②変化対応力

変化対応力とは、急速に変わる業務環境や市場動向に対して柔軟に考え、素早く行動に移せる力です。

単なる「柔軟性」ではなく、「変化を前向きに捉える姿勢」と「自分自身を変えることを恐れない勇気」も含まれます。

このスキルは、特にテクノロジーの進化が早い現代において必要不可欠です。

具体例では…
  • 新しいテクノロジーが導入された場合、それを積極的に学び、早期に業務へ取り入れる
  • 新しいツールを迅速に習得し、チーム全体に指導することでプロジェクトの効率を向上させる

③概念的思考力

概念的思考力とは、複雑な情報を抽象化・統合し、本質を捉える能力を指します。

目に見える現象だけにとらわれず、その背後にある「構造」「関係性」「因果関係」を整理し、抽象度の高い視点から課題やアイデアを組み立てていく力です。

また、問題のパターンを見抜いたり、考え方をつなぎ合わせたりすることで、新しい見方や洞察を得ることができるようになります。

具体例では…
  • 過去に店舗の売上アップを達成した経験から他店舗の売り上げが落ちている要因を見抜く
  • 業績低下の様々な要因を統合的に分析し、根本となる原因を把握する

④分析的思考力

分析的思考力とは、物事を構成要素に分解し、論理的に因果関係を明らかにしていく能力です。

「なぜそうなるのか?」を突き詰めて考え、納得できる理由や数値データに基づいて判断・提案ができる力とも言えます。

分析的に思考することで、仮説・検証結・施策への落とし込みという一連のプロセスを理論立てて進めることができ、意思決定の精度とスピードを高めることが可能です。

具体例では…
  • 売上データを分析して原因を探り、改善策を実行することで売上を回復
  • Webマーケティングにおいて「ユーザー属性」などを細かく分析し、最適化な広告を配信

⑤情報指向性

情報指向性とは、新しい知識・情報に対して常に関心を持ち、自発的に収集・学習する姿勢です。

インプットの質と量が高い人は、業務や企画の精度も高く、組織内のナレッジハブ的な存在になることができます。

継続的に最新の情報をアップデートし、適切に活用することで、企業に新しい価値や競争優位性をもたらすことができるのです。

具体例では…
  • 業界ニュースや競合他社の動向を定期的にチェックし、自社の戦略に反映させる
  • AI・環境技術などの情報をキャッチアップし、いち早く社内に取り入れる

⑥将来志向性

将来志向性とは、現在の課題や状況だけでなく、将来の変化やあるべき姿を見据えて思考・行動できる力です。

短期的な目標達成にとどまらず、中長期的な視野で戦略を描き、自ら未来を創り出そうとします。

将来の市場、顧客ニーズ、技術動向などを想定しながら逆算で今やるべきことを決められる人材は、変化に強く、組織の成長を牽引する存在になります。

具体例では…
  • 会社の5年後を見据えたプロジェクトを提案し、チームを巻き込んで実施する
  • 将来を予測し、今後必要になるサービスをいち早く取り入れる

人との関わり方

⑦リーダーシップ

リーダーシップとは、役職に関係なく周囲にポジティブな影響を与え、目的に向かって人や組織を導く力です。

指示命令ではなく、信頼を基盤にした巻き込み力、チームへの共感力、そしてビジョンを言語化して共有する力が、現代のリーダーシップには求められます。

心理的安全性をつくりながら成果を導けるリーダーは、組織に安定と推進力の両方をもたらします。

具体例では…
  • 目標設定しタスクを分担した上でチームをまとめ上げ期限内に成果物を完成させる
  • メンバーの成長を促すフィードバックを定期的に行い、個人のスキルも向上させる

⑧育成力

育成力とは、自分の知識や経験を周囲に伝え、メンバーの成長を促す能力です。

ティーチング(教える力)だけでなく、コーチング(気づきを促す力)、メンタリング(支える力)など、相手のタイプや成長段階に応じて適切な関わり方が求められます。

自分一人では限界がある中で、知見を共有し、次世代を育てることは、持続可能な組織づくりに必要不可欠な要素です。

具体例では…
  • ミスをしてしまった後輩の話しを聞き、ミスの要因を自ら考えさせる
  • メンター制度を実施しフィードバックの場を設け、業務だけでなくキャリアの悩みにも寄り添う

⑨対人影響力

対人影響力とは、他者に良い影響を与え、信頼関係を築きながら、意図した方向に行動を促す力です。

単なる「説得力」ではなく、共感力・傾聴力・関係構築力なども含めた総合的なコミュニケーション能力です。

相手の価値観や状況を理解し、感情やタイミングを踏まえて適切な働きかけが求められます。

具体例では…
  • 顧客の要望を汲み取りながらプレゼンテーションを実施し契約を成立させる
  • 意見が対立しているプロジェクトの、各人の懸念や希望を言語化してファシリテーションを実施

自分との向き合い方

⑩達成志向性

達成志向性とは、目標に対して粘り強く努力し、自発的に行動して結果を出そうとする意欲や姿勢のことです。

単に「努力家」であるだけでなく、自ら目標を設定し、計画を立てて進め、困難な状況でも諦めずにやり抜く力が含まれます。

そのような行動は、周囲にも前向きな影響を与え、組織全体の生産性を高める効果もあります。

具体例では…
  • 成績が伸び悩んでいたが、自ら課題を分析し、改善を繰り返すことで成果を上げる
  • 周囲からの「無理」という声に屈せず、努力し続ける姿勢が、チームに良い刺激を与え、他のメンバーのモチベーションにもつながる

⑪信念

信念とは、自分の価値観や原則を持ち、それに基づいてブレずに行動する力です。

周囲の状況や空気に流されず、正しいと信じることを貫く姿勢は、困難な状況やプレッシャーの中でこそ強みとなります。

信頼を築き、周囲を鼓舞する存在になるために欠かせない資質です。

「自分はどう在りたいのか」「何を大切にするのか」を明確に持っている人は、判断に迷いがなく、リーダーとしても周囲からの信頼を得やすくなります。

具体例では…
  • 短期的には売上に繋がるが、ユーザーにとって不利益になりかねないサービスであれば上司にも反対意見を述べる
  • 会議で周りがYESと言っている中でも、納得できない要素があればNoということができる

⑫挑戦力

挑戦力とは、未知の領域や高い目標に対しても果敢に取り組む姿勢を指します。

失敗を恐れずに一歩を踏み出す勇気、そして失敗から学びを得て再挑戦するしなやかさもあります。

挑戦力がある人は、新たな価値を生み出すイノベーションの起点となり、企業の競争力強化にもつながります。

具体例では…
  • 未経験の分野においてプロジェクトのリーダーを務め、新たな市場を開拓する
  • 実現性が低いと評価されたサービスでも粘り強く検証を続け、実現させる

⑬セルフマネジメント力

セルフマネジメント力とは、自身の感情・時間・行動・体調などを自律的にコントロールする能力です。

ハイブリッドワークやリモートワークが一般化するなかで、上司の目が届かない環境でもきちんと業務を遂行できるかが問われています。

そんな中でも自己管理ができる人は、安定したパフォーマンスを維持し、継続的に成果を出せます。

具体例では…
  • 日々の生活リズムが安定しており、体調や感情をコントロールできる
  • 人に見られていない中でも自分が何をすべきかを明確にし、与えられた役割を着実にこなす

↓の記事で学びになった本を紹介しています。ポータブルスキル以外にもさらに学びを深めたい場合参考にしてみてください。

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まとめ

本日は、これからスキルを身につけようと考えている方に、転職先でもどこの会社でも役に立つポータブルスキル一覧とそれぞれの具体例を紹介しました。

ポータブルスキル一覧
  1. 顧客志向性
  2. 変化対応力
  3. 概念的思考力
  4. 分析的思考力
  5. 情報指向性
  6. 将来志向性
  7. リーダーシップ
  8. 育成力
  9. 対人影響力
  10. 達成志向性
  11. 信念
  12. 挑戦力
  13. セルフマネジメント力

ポータブルスキルは、どの企業・どの職種においても活かせる「持ち運び可能な力」です。

今回紹介したように、単なるサービス知識や経験ではなく、人間としての本質的な力こそが、変化の激しい現代ビジネスにおいて重宝されています。

ぜひこの記事を参考に、日々の業務にポータブルスキルを意識的に取り入れてみてください。

以上、タカヒデでした。

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キャリアに悩む30代
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