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よくある「本音の転職理由」と「理由を深掘りし転職を繰り返さないためのポイント」を紹介

ichiniki

おはようございます。キャリアに悩む30代タカヒデです。

本日は、よくある「本音の転職理由」と「理由を深掘りし転職を繰り返さないためのポイント」を紹介します。

こんな人にオススメ
  • 今の職場の人間関係が嫌だ
  • 転職したいとずっとモヤモヤしている
  • 転職を何度も繰り返している
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はじめに

「また転職してしまった」「どこに転職しても同じ不満を感じてしまう」そんなことを思ったことはありませんか?

近年は転職が珍しくない時代になったとはいえ、それを繰り返してしまう背景には、「本当の転職理由が分かっていない」ことが大きく関係しています。

前職に不満があり転職をしたものの実際に新しい職場で働き始めてみると、似たような悩みが再び現れる。

そんなケースは決して珍しくありません。

この記事では、よくある転職理由の背景を掘り下げながら、自分でも気づきにくい本音に迫るヒントや、自己理解を深めるための具体的なステップをご紹介します。

次こそ後悔のない選択をしたい方は是非参考にしていただければ幸いです。

転職を繰り返す要因の一つは「理由の深堀り」ができていないため

「今の職場が合わない」「やりがいが感じられない」このような理由で転職を考える人は多いですが、その理由をどれだけ深く掘り下げられているでしょうか?

実際、転職を繰り返す人の多くは、「辞めたい理由」を表面的にしか捉えられていない傾向があります。

たとえば「人間関係が悪い」と感じたとします。しかし本当は、「自分の意見を自由に言えない環境にストレスを感じている」のかもしれません。

このように表面的な不満の奥には、自分でも気づいていない本音が隠れていることが多いのです。

ここを深掘りしないまま転職を決断してしまうと、次の職場でも同じ不満を繰り返す可能性があります。

本当の意味でキャリアを前進させたいなら、自分の気持ちを丁寧に言語化し、根本にある価値観や欲求を見つめ直すことが欠かせません。

転職理由が曖昧なままだとどうなるのか?

では、転職理由が曖昧なままだと具体的にどのようなことが起こるのでしょうか?

まずはそのデメリットを見ていきます。

①:転職しても根本的な不満が解決されない

「給料が低い」「人間関係が悪い」「残業が多い」こうした不満は確かに辞めたくなる理由です。

しかし、それが表面的なものである場合、転職によって根本的な解決ができるとは限りません。

たとえば、給料の不満から転職した結果、年収は上がったものの、業務負担が増え、結局また「辞めたい」と感じてしまう…というケースもあります。

問題は、なぜその不満が生じているのかまで掘り下げられていないことです。

「なぜ給料に不満を持ったのか」→「自分の仕事が正当に評価されていないと感じている」→「努力が認められる環境で働きたい」など、根本的な欲求を見極めることが必要になってきます。

そうしなければ、転職しても本質的には何も変わりません。

むしろ、「また合わなかった」と感じて転職を繰り返すリスクが高まるだけです。

短絡的な判断を避けるためにも、自分の本音としっかり向き合う必要があります。

②:自身のキャリアが迷子になる

理由の深掘りをせず、転職を繰り返す人に共通しているのは「自分のキャリアがどこに向かっているのか分からなくなる」という状態です。

その場しのぎの選択を続けることで、職務経歴書には一貫性がなくなり、本人も「自分が何をしたいのか」「何が向いているのか」が分からなくなってしまいます。

特に20代後半から30代にかけては、キャリアの土台を固める重要な時期です。

ここで「軸」が定まっていないと、その後のキャリア形成にも悪影響を及ぼします。

「何となく人が良さそうだから」と選んだ職場が、自分の価値観と大きくズレていた場合、「また失敗した」と感じて早期離職することになります。

その積み重ねが、自信の喪失や職歴への不安につながり、キャリア全体が迷走する結果にもなりかねません。

だからこそ、転職理由を深く掘り下げ、自分のキャリアの軸やゴールを明確にすることが重要なのです。

よくある「本音」の転職理由とその注意点

では本音の転職理由としては具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

「確かに私も同じ理由かもしれない」といった気づきになっていただければ幸いです。

理由①:給料が低く昇給の見込みがない

給与に対する不満は、転職理由として最も多いもののひとつです。

「生活が苦しい」「同年代より低い気がする」といった現実的な悩みから、「頑張っても報われない」という心理的なストレスへとつながるケースもあります。

特に、昇給の仕組みが不透明だったり、上司の一存で昇給が決まるような職場では、将来への不安が大きくなります。

何年働いても基本給がほとんど上がらない、評価基準があいまいで査定が納得できない、という状況に陥ると、「ここにいても将来が見えない」と感じてしまいます。

ただし、転職によって給与が一時的に上がったとしても、「なぜ自分はもっと稼ぎたいのか?」という動機を明確にしなければ、やりがいを失って再び辞めたくなる可能性もあります。

給与の不満は単なる金銭的問題に見えて、実は「正当に評価されたい」「自分の成長が実感できない」といった欲求の表れが要因の場合もあるため注意しましょう。

理由②:ハラスメントなど人間関係が悪い

上司や同僚との関係にストレスを感じる人も非常に多く、それが転職理由になるケースは珍しくありません。

特に、パワハラやモラハラなどのハラスメントが蔓延している職場では、心身の健康にも悪影響を及ぼします。

「人格を否定された」「ミスを人前で責められた」「相談しにくい雰囲気がある」など、日々の積み重ねが限界に達し、離職を選ばざるを得ない状況に追い込まれることもあります。

こうした場合は、職場を変えること自体が必要な判断である可能性は高いです。

しかし、その一方で「なぜその職場でハラスメントが起きやすいのか」「自分がなぜ耐えがたく感じたのか」といった構造や自身の価値観も、振り返っておくべきポイントです。

フラットな組織文化を重視する人が縦社会の職場にいると、相性の悪さから人間関係にストレスを抱えやすいのです。

次の職場では、組織文化やマネジメントスタイルとの相性を見極めることが、同じ悩みを繰り返さないために重要になります。

理由③:意見が言いにくく職場の雰囲気が良くない

自由に意見が言えない職場では、モチベーションが低下しやすく、精神的な圧迫感が常にのしかかります。

会議では発言者が決まっていたり、若手が発言すると「生意気だ」と否定されたりする文化があると、「自分の存在が否定されている」と感じることもあるでしょう。

こうした状況では、成果を上げたくても上げられず、やがて職場に対する無力感や疎外感が蓄積されていきます。

結果的に「何をしてもムダ」と思い込み、転職という選択肢が現実味を帯びてきます。

しかし、転職先でも同じような閉鎖的な組織風土であれば、また同じ悩みを抱えてしまうことになりかねませn。

だからこそ、「自分が大切にしたい働き方」や「望む職場の空気感」を明確にすることが、次の環境選びに役立ちます。

理由④:残業や休日出勤が多い

「自分の時間がまったく持てない」「家族と過ごす時間がない」など、過度な残業や休日出勤により、ワークライフバランスが崩れてしまうと、心身ともに疲弊してしまいます。

特に、業務量に見合った人員が配置されていない職場では、頑張っても終わらない状況が常態化し、慢性的な疲労感や不満が蓄積されます。

「休日でも電話やメール対応がある」といった職場環境では、プライベートとの境界が曖昧になり、自分の人生をコントロールできていない感覚に陥る人も少なくありません。

結果的に「もう限界」と感じて転職を選ぶことになりますが、転職先でも同様の業界・職種を選べば、同じ働き方になってしまう可能性があります。

自分が大切にしたいのは「自由な時間」なのか、「裁量のある働き方」なのかを整理し、働き方に対する価値観を明確にしておくことが重要です。

理由⑤:昇格の見込みがなく将来のキャリアが描けない

どれだけ努力しても昇進・昇格の機会が得られない環境にいると、「このままここで働き続けても意味がない」と感じるようになります。

特に、自分より成果の少ない人が上に立ったり、年功序列でポジションが固定されていたりすると、実力が評価されない閉塞感に苛まれるものです。

同年代の知人が管理職に昇進している一方、自分は補佐的な立場のままという状況に焦りを感じたということもあるのではないでしょうか。

重要なのは、「自分にとってのキャリアの成功とは何か?」を定義することです。

役職や肩書きだけがキャリアの成長ではありません。

「どんな働き方や影響力を持ちたいのか」「どんな価値を社会に提供したいのか」を明確にすることで、転職後の選択もブレずに済むようになります。

理由⑥:評価に不満がある

「頑張っても成果が評価されない」「評価基準が不透明で納得できない」こうした経験が続くと、働く意欲を削がれ、職場に対する信頼も薄れていきます。

「なぜ自分は昇給・昇格できないのか」「どうすれば評価されるのか分からない」と感じる状態が長く続けば、モチベーションが下がり、転職という選択肢が頭をよぎってしまうのです。

ここで大切なのは、評価に対する価値観を見直すことです。

自分は「公平なルール」にこだわっているのか、「成長の実感」が欲しいのか、それとも「他者からの承認」が原動力なのか。

このような内面の動機を深掘りすることで、次の職場に求める評価制度や上司との関係性が見えてきます。

評価の不満は、自分が何に報われたいのかを知る手がかりにもなるのです。

理由⑦:大きなミスをしてしまい気まずい

仕事で大きなミスをしてしまった経験は、誰にでもあるものです。

そのあと職場での空気が冷たくなったり、同僚や上司との関係がぎくしゃくしてしまい、「もうこの職場には居づらい」と感じてしまう人もいます。

また、納期を大幅に遅延させたことで顧客からクレームが入り、責任を一人で背負わされた…そんな体験がきっかけで、転職を考えるようになった話もあります。

このような状況では、「信頼を取り戻すのが怖い」「また同じことをしたらどうしよう」といった心理的プレッシャーから、職場にいること自体がストレスになります。

ただし、ここで重要なのは、「本当に転職すべきか」「逃げになっていないか」を冷静に見極めることです。

ミスは成長の機会でもあり、自身の対応力や職場のサポート体制を試される場面でもあります。

失敗をどう捉えるかが、次のキャリアを左右するのです。

理由⑧:友人の職場の良い話と比較してしまった

「友人の会社は在宅勤務が自由」「あちらは年収が高い」「社内イベントが楽しいらしい」他人の職場環境を聞くと、自分の仕事が急につまらなく感じてしまうことがあります。

これは人間の心理として自然な比較反応ですが、安易に「羨ましい」「自分もそっちへ行きたい」と感じるだけで転職を決断すると、後悔する可能性もあります。

友人の話を聞いて転職したものの、実際にはその職場に自分は馴染めず、すぐに辞めてしまうこともあります。

他人の「良い部分」ばかりを見て、自分の職場の「悪い部分」と比較してしまうと、判断が歪んでしまいがちです。

大切なのは、「自分にとって何が本当に大事か」を明確にすることです。

人それぞれ働き方や価値観は異なるため、他人の職場が必ずしも自分にとっての理想とは限りません。

比較はあくまで参考にとどめ、自分軸で判断する力を育てましょう。

理由⑨:コンプライアンス違反が黙認されている

法律や社内規定を無視した行為が見て見ぬふりをされている職場にいると、「この会社にいて本当に大丈夫だろうか」と不信感や不安を抱くようになります。

残業代が未払いだったり、有休取得を上司が妨害したり、セクハラ・パワハラがあっても誰も対処しない。

そんな状況が常態化していると、モラルの低さに嫌気が差し、「ここでは正直者が損をする」と感じてしまいます。

こうした組織文化の中では、いくら頑張っても報われないばかりか、自分の価値観や倫理観が侵される恐れもあります。

転職を考えるのは当然の判断ですが、次に選ぶ職場では「倫理観」や「透明性」を重要な選定基準にしましょう。

求人票だけではわかりにくいので、口コミサイトや面接時の質問で企業の価値観を見極めることが、安心して働ける環境を得る助けとなります。

理由⑩:勤務先が遠すぎて通勤時間が長い

毎日の通勤時間が長すぎると、それだけで疲労やストレスの原因になります。

片道2時間近くかかる生活では、自由に使える時間が極端に減ってしまい、仕事以外の活動や家族との時間も犠牲になりがちです。

はじめのうちは「慣れるだろう」と思っていても、時間の経過とともに身体的・精神的な負担は確実に蓄積していきます。

もし通勤が苦痛の大きな要因であるなら、在宅勤務やフレックスタイム制度がある会社を探すのも一つの手段です。

ただし、「本当に通勤がつらいのか」「それ以外に不満はないか」を冷静に整理しておくことが大切です。

通勤ストレスは見落とされがちな転職理由ですが、意外と多くの人が抱える悩みの一つです。

理由⑪:納得できない転勤を強要された

本人の希望やライフスタイルを無視した転勤命令は、多くの人にとって転職を真剣に考える大きなきっかけとなります。

特に、家庭を持っていたり、介護や育児など生活上の制約がある人にとっては、転勤は単なる勤務地変更では済まされません。

「急に地方への異動を言い渡された」「家族との生活を崩してまで応じるべきか悩んでいる」このようなケースでは、企業が個人の事情に配慮しない姿勢そのものに不信感を抱くこともあります。

企業によっては「転勤あり」を入社時に条件として明示している場合もありますが、それでも納得感のない異動命令は、従業員の意欲を大きく損ねるものです。

重要なのは、「転勤そのものが嫌なのか」「会社の対応に不満があるのか」「今の生活をどう守りたいのか」といった本音を明らかにすることです。

転職を選ぶにしても、自分の譲れない条件を言語化しておけば、次の職場選びに活かすことができます。

本音の転職理由を深堀りするためのポイント

では、本音の転職理由を深堀りするためにはどのようにすればよいのでしょうか?

ここでは深堀りの際のポイントをお伝えします。

ポイント①:イライラ・モヤモヤした職場での言動や出来事を書き出す

本音を深掘りする第一歩は、日々の中で自分が「イラッとした」「なんとなく嫌だった」と感じた具体的な場面を、なるべく詳しく書き出すことです。

これは感情に向き合うための棚卸し作業とも言えます。

「会議で意見を無視された」「忙しいのに上司が手伝ってくれなかった」「他部署の人に責任を押しつけられた」といった、モヤモヤが積み重なることで、不満やストレスは大きくなっていきます。

大切なのは、「気のせいかも」と流さず、自分の感じた違和感に正直になることです。

ノートやスマホのメモに書き出すだけでも、頭の中のモヤモヤが整理され、自分が何に反応しているかが見えてきます。

感情の引っかかりには、今の職場で満たされていない価値観や欲求が隠れていることが多いため、まずはそこにしっかり目を向けましょう。

ポイント②:なぜその出来事にイライラ・モヤモヤしたのか理由を分析する

出来事を書き出したら、次は「なぜその出来事が不快だったのか」を深掘りしてみましょう。

たとえば、「上司が自分の提案を一蹴した」ことにイライラしたとします。

その背景には、「意見を尊重してほしかった」「努力を認めてもらいたかった」という本音があるかもしれません。

このように、出来事そのものよりも、「どうしてそれが自分にとって問題だったのか」に目を向けることで、自分の価値観や大切にしたいことが浮かび上がってきます。

この分析が浅いと、「上司が嫌だから辞めたい」という表面的な理由にとどまってしまい、転職しても同じような不満を繰り返すことになります。

ポイント③:本当はどうして欲しかったのかを言語化する

感情の背景を分析したら、次は「本当はどんな対応を望んでいたのか?」を言語化してみましょう。

たとえば、「上司が厳しかった」ことにストレスを感じたなら、「厳しくても自分の意見に耳を傾けてくれる人がよかった」「努力していることに気づいて一言声をかけてほしかった」など、自分の望んでいた対応を具体的に書いてみることが大切です。

このプロセスを通じて、自分が職場に何を求めているのか、どんなコミュニケーションを大切にしているのかが明確になります。

こうして得られた心地よい職場の条件は、転職先を選ぶ際の判断軸にもなります。

言語化することで初めて、自分でも気づいていなかった本音が浮かび上がり、感情に振り回されず冷静な判断ができるようになるのです。

ポイント④:転職以外の解決策がないか検討する

本音を掘り下げたうえで、すぐに転職に踏み切るのではなく、「今の職場で改善できる余地はないか?」を検討する視点も重要です。

たとえば、「上司との関係がうまくいかない」という場合でも、部署異動の相談や定期的な1on1ミーティングの提案など、自分から働きかけることで改善の可能性があるかもしれません。

また、職場の制度やルールが柔軟であれば、働き方を変えることも検討できます。

転職を手段と考えるなら、その前に別の手段がないかも探しておきましょう。

すぐに辞める選択をしてしまうと、「また同じような壁にぶつかるかもしれない」という不安もつきまといます。

転職はあくまで最後の選択肢であり、自分にとっての最適解であるかどうかを見極めるためにも、他の可能性を一度棚卸ししてみることが大切です。

まとめ

本日は、また仕事を辞めたいと思ってしまう方に!何度も転職を繰り返してしまう原因とそこから抜け出すための思考法を紹介しました。

本音の転職理由を深堀りするためのポイント
  • ポイント①:イライラ・モヤモヤした職場での言動や出来事を書き出す
  • ポイント②:なぜその出来事にイライラ・モヤモヤしたのか理由を分析する
  • ポイント③:本当はどうして欲しかったのかを言語化する
  • ポイント④:転職以外の解決策がないか検討する

転職理由をしっかり深掘りできていないと、たとえ環境を変えたとしても、根本的な問題は解決しません。

むしろ、「また同じことの繰り返しでは?」と不安になり、キャリアが迷子になってしまうこともあります。

私たちはつい、表面的な不満や周囲との比較に流されて転職を選んでしまいがちです。

しかし、本当に満たされる働き方を手に入れるにも、自分の感情の奥にある本当の望みと向き合うことを意識しましょう。

以上、タカヒデでした。

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ABOUT ME
タカヒデ
タカヒデ
キャリアに悩む30代
大手通信会社で働く34歳サラリーマン
25歳ごろからサラリーマンとしての働き方に不満があり、投資や副業に挑戦
その中で手に入れた知識を同じようにキャリアに悩む人に共有していきます

現在は「将来起業をすること」を目標に仕事の合間を縫って挑戦中
・X:@takahide_san
・ポッドキャスト:キャリアに悩む30代-タカヒデラジオ(Sptify・Apple Podcast・Amazon Musicで配信中 )
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